アユとナマズ
過日アユの香りは加齢臭のにおいと同じ成分であるという話題を取り上げました。アユを塩焼きにしてアツアツのところをタデ酢にちょいとつけて頭からガブリ。ふくよかな香りが口中に広がって、こたえられませんね。香魚ともよばれる所以です。加齢臭のにおいというのは、あくまで生の鮎の青臭いスイカの皮のにおいをいうもので、焼き上がったアユが加齢臭がするというのは、それは己のにおいだろうって、私なんぞは言われそう。(笑!そのアユを漢字で書けば「鮎」。だれも異存はありませんね。しかし、漢字の本家中国で「鮎」と書くと、これがナマズのことを指すってご存知でした?小池 光 著作「うたの動物記」に書いてありました。【楽天ブックスならいつでも送料無料】うたの動物記 [ 小池光 ]価格:2,916円(税込、送料込)本来ナマズであるはずの「鮎」が、日本でどうしてアユを指すようになったか?『伝説の神功皇后が、新羅の国に軍を送ろうとして、ことの成就を占うべく釣り糸を垂れた。そうしたらアユが釣れた・・・占う魚だから「鮎」になった』と。では「鯰」はどうかというと、「鮎」(中国ではナマズ)の漢音読み「デン、ネン」の音を念にうつしかえた字とありますから、やはり本家本元の中国にはない漢字。「鮎」(アユの意)も「鯰」も、日本で作られた漢字。国字というわけ。「中国のレストランで鮎の塩焼きを注文するとナマズの塩焼きが出てくるおそれがある」って、小池先生に座布団1枚進呈いたしましょう。(笑!◆酒そば本舗トップページへ◆**貴方の共感できる生き方がきっとある**にほんブログ村