カテゴリ:ひとり言
世間では今年異例の10連休の真っただ中。長期間にわたる休日を海外で過ごそうという方で、成田・羽田では連休前の27日・28日から出国ラッシュの人で溢れたということです。 また慌ただしい空の旅より、ゆっくり過ごせる船旅も人気で、横浜港には大型の豪華客船が4隻もそろったと報じられていますね。 まあ、日帰りの小旅行でさえままならぬ身の上としては、空にしろ船にしろ、まったく羨ましい限りの海外旅行であります。 ところでこの「旅行」に使われている「旅」という漢字、日本人なら改めて字引きを繰るまでもなく、その意味を知らぬ人はいないと思われますが、漢和辞典では「方」の部首に載っている文字です。 もともとは「方」へんの横に「人」と書いて意味をなした漢字で、音は「エン」と読み、意味は「旗竿の先に取り付けられた吹き流しが風にひるがえっているさま」を表したということ、ご存知でしたか。 そんな旗を持った人の後ろに、多くの人がつき従って歩いている様を連想してみてください。 旅行会社のガイドさんが掲げる旗のあとを、迷子になるまいとぞろぞろとついてゆく団体旅行のおじさん、おばさんの列を連想された方。・・・あなたも経験者ですね。(笑! しかし、ここでいう旗とは軍旗、人とは兵士、すなわち「旅」は戦争に出かける兵士の集団を意味する漢字であったと聞けば、さぞかし驚かれることでしょう。 日経連載阿辻哲司氏の「遊遊漢字学」に書かれていました。 阿辻先生曰く、旧日本陸軍で軍の編成に「旅団」ということばが使われたのも、「旅」の本来の意味にかなっていると。 さて、空へ海へ、この連休を利用して「旅」を満喫しようという令和の民、民、民・・・。利用する航空機や船が、爆撃機や戦艦でなくて良かったと思うのであります。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年05月03日 13時50分05秒
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