写真業界と言うとカメラ本体やレンズばかりが注目されますが、ここ数年で明らかに新製品を投入して写真業界をにぎやかにしているメーカーがあります。そう、ケンコーです。
正直なところケンコーがなければ写真業界はにっちもさっちも行かない状態になります。ケンコー製フィルターは今やトップブランドですからプロやハイアマチュアにとってケンコーのNDフィルターや特にPLフィルターがなければどうにも動けない状態となります。 (ゼラチンにはPL有りませんしね) さて、そのケンコー、かなり以前からカメラボディの販売に熱心な会社として一部のマニアに知られています。Voigtlanderは販売をケンコーが受け持っていますし(意外にこの事実知らないヒトが多いんですよねー)最近ではKONICA-Minolta製品のバックアップをSONYから引き継ぎました。また、ちょっと前には中国は紅梅OPTICAL製のフルマニュアルカメラ(これ自体は京セラFXSuper2000のフルコピー)をマウントをC/YとFマウントにしたものを販売し始めましたし簡易なデジタルカメラも販売し始めましたしスペックは大したことがないのですがフィルムコンパクトも販売しています。なかなか意欲的な会社なのです。 して、 今回のフォトキナでそのケンコーから重大発表が! なんとレンズ交換式デジタルカメラ、しかもCマウント用のデジタルカメラを開発していることを発表しました。 (”輸送のトラブル”で写真のみの公開と言う残念な結果に・・・) Cマウントについては今更説明する必要はないでしょうが一応説明しておきますとCとはCINEの略(諸説あり)でシネマ用24×16mmのイメージサークルをカバーするレンズの共通規格マウントのこと。M3/4アダプターの登場で俄然脚光を浴びたレンズですがなんとM3/4でさえフルイメージをカバーできなかったと言う・・・ しかしCマウントには根強いファンがいますし現在でも監視カメラなどにはこのCマウントレンズが使われています。聞いた話ではあのCOSINAのNOKTON25mmF0.95ももともとの設計はこのCマウントレンズから起こしているのだとかで、昨今話題に事欠かないレンズなのです。 ここにケンコーのCマウント完全互換のデジカメが放り込まれたら・・・ 爆発的な人気にはならないでしょうがかなり息の長ーいブームを作り上げて行くと思いますね。 今はまだモックの段階なのでデザインが未完成なのは致し方ないところでしょうが、かつての名キネレンズで撮影することにはわくわくします。 早く完成品が見たい、そう思わせるデジカメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/09/25 02:38:41 PM
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