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営業マンの備忘録

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2012年07月17日
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カテゴリ:ピアノ
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なんかすかっとした。
ここのところ胸の中で絶えずもやもやしていた思い。
彼の無垢な演奏を聴いてどうでもよくなった。素直な表現を体感した今夜。明日からは駆け引きしない人生をおくろう。
厄年よ、さらばだ、

===というのは今宵の独り言===

大事なリサイタルを5つも書き損じている。
なにげにチェックしてくれている友人から、「ダニイル(さくらんぼコンサート)から書いてないでしょ」、と指摘されてしまう。
良いコンサートはしばらく余韻に浸っていたいこと。
他の人と意見が異なると何だか書きにくいこと。
単に忙しいこと。
たまに訪れるサボりモードでした。
記憶が新しいリサイタルから記載していきます。

===すみません、言い訳でした===

2012年7月17日(火)19時開演 東京オペラシティ コンサートホール 4列センター左寄り
【休憩なし 終演時間 20:00予定】
牛田 智大 デビューピアノ・リサイタル

リスト:コンソレーション(慰め) 第3番 変ニ長調 S.172
シューベルト:即興曲 D935, op.142 より 第3番 変ロ長調
グラナドス:アンダルーサ<祈り> (12のスペイン舞曲集 作品37より第5曲)
リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 S.298
ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
汪立三:組曲「東山魁夷画意」 より第4曲 “涛声”
プーランク:愛の小径
プーランク:即興曲 第15番 ハ短調 “エディット・ピアフを讃えて”
ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集 作品2
 第1曲 年老いた羊飼いの踊り 
 第2曲 粋な娘の踊り 
 第3曲 はぐれものガウチョの踊り

アンコール
SENS:未来へつなぐ空
牛田智大:遙かなる時をこえて
ショパン:小犬のワルツ

【休憩なし 終演時間 20:00予定】


【発表前のプログラム】
リスト: 愛の夢 第3番
ショパン: 小犬のワルツ
ショパン: ノクターン第2番op.9-2
プーランク: 即興曲第15番 「エディット・ピアフを讃えて」
ほか

☆レビュー☆
今年2月に浜松アカデミーコンクールで演奏を聴いて以来の牛田君。
あの時は、「佳作」と記載していたが、お金を取るプロのコンサートとしてはやはり「佳作」と感じてしまった今夜。
しかしあの笑顔、態度、トークに性格。
ピアノの演奏に加えてこれらを併せ持つと、コンクール優勝ということが疑う余地も無いことと感じてしまう。
商業主義の大人世界に放り込まれた天使だが、100年に1人の逸材と言われる彼を末永く見守っていこうではないか。

アカデミーで中村先生の前でエディット・ピアフを弾いた時には先生感涙されて、これからのピアノ界をよろしく頼む、と伝えたそうである。
私もコンクールで聴いたプーランクでは言葉を失った。
こういう中間音域でメロディー命の楽曲を物凄い表現力で色っぽく演奏するのである。
逆に表現力に加えて演奏の幅を要求される曲(アカデミーでは序奏と華麗なるポロネーズ)では、音のダイナミックレンジ、ピアニッシモの幅が狭く感じられ、狭小な演奏に感じてしまうのである。
これは成長期前の体格だからしょうがないことと思われるが本日はこんな分類。

(トーク)
リスト~グラナドスまでを1ターム、
(トーク)
リスト~汪立三までを2ターム、
(トーク)
プーランク~ヒナステラまでを3ターム
(トーク)
アンコール

現在の牛田君が最高レベルに表現できるのは得意の3ターム。
プーランクの2曲は歌いまくって感動もの。
ヒナステラは歌いながらも思いがけず轟音を響かせ素晴らしい出来。
ちょっと戻って汪立三がこれまで聴いたことない演奏スタイル。
ダイナミックで大人の表現の幅。これも最高レベルに感嘆した。
残る有名曲、弾き尽くされた名曲だけにとても美しく弾けてメロディーも隙が無いのだが、いかんせん音のレンジが狭小に感じてしまった。
中間音域だけでは退屈してしまう曲が、やや物足りなさを感じてしまう。

だが、まだ成長期前の12歳。
スポーツでいえば成長期が一番美味しい時期。伸び盛りで日に日に成長を感じる。
ピアノも同様であろう。
好きな人はいるの?「そういう人はいません」
クラスにかわいい子はいるの?「そういう人はいません。クラスの女性は恐いです」
(浜松アカデミーでの某氏によるインタビュー)
こんなに素直でかわいい牛田君に好きな人が出来る頃には、きっと音の幅も表現の幅も広がることであろう。

大人都合の商業主義に巻き込まれないでほしい。
じっと見守ろうではないか。
素晴らしいコンサートだったことは間違いなし。みんな興奮しつつ笑顔での帰宅となった。





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最終更新日  2012年07月17日 23時58分45秒
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