テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:ピアノ
出張ついでというか、リサイタルついでに出張にいったというか。 名古屋でのリサイタルに駆けつけた。 700席弱の綺麗なホール。センターと左ブロックは満席、右ブロックは半数の集客だったろうか。 直前の九州は寂しい集客と聞いていたので1時間50分前に駆けつけて最前列をゲットし励ますために吼えようと思ったのだが、なんと先客がいらっしゃる。 次々列に加わるお客さん、開場時はかなりの人が集っていたと思われる。 席に座ったときにはお疲れ様~と声を掛ける親近感(笑) 自由席ゲットは疲れる・・・。 ===== ハオチェン・チャン ピアノリサイタル 2012年10月26日(金)三井住友海上しらかわホール 1列センターブロック左 <プログラム> ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「 月光」 シューマン:謝肉祭 Op. 9 --- ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22 ドビュッシー:前奏曲集 第1巻より 『雪の上の足跡』、『音と香りは夕暮れの大気に漂う』 『アナカプリの丘』、『沈める寺』 バラキレフ:イスラメイ(東洋風幻想曲) (アンコール) ショパン:マズルカOp.17-4 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女 ===== 感想は先日と同じ。 ホールのピアノは墨田で感じた金属音が無い分、彼の鉄拳(特に月光の3楽章)が聴きやすくなった。 今日もスタインウェイ。 直前まで調律していたが高音域で気になる音がいくつかあった。 やや弾き難いピアノという情報もあったが普通程度でそこまでひどいものではなかったと思う。 前回13列目だった座席が1列目になり受けた印象を記載すると、 ・猛烈に一生懸命。手抜き無し ・鼻歌交じりでノリノリ ・フォルテのペダリングが蹴りで足音がかなりのもの 当夜の聴衆は何時間も前から並び続ける熱心な方々だったのだが、演奏中の態度が残念。 どんな弱音区間でも、一瞬たりとも場内が無音になったことがないのだ。 警報ばりの携帯音、プログラムを大げさにめくる音、コンビニ袋をまさぐる音、紙袋を広げる音、カバンをまさぐる音、飴をなめるためのビニール音、水を飲む音、私語・・・。 大げさではなく、コンマ何秒として静寂が訪れることがなかった。 そんな中、若く清潔感のある彼が上記の演奏をしていたのである。 聴衆として申し訳なく思いつつ、手抜きの無い演奏を嬉しく思った。 快速だったイスラメイ。 墨田では7分40秒と発表されたが、当夜は手計測で7分42秒。 やはり快速だった。 手元のCDを見てみると、快速と言われたベレゾフスキーが7分48、ガブリーロフで7分57(CDのトラックなので無音区間含む)。 速度だけみてもしょうがないのだが、この熱演での40秒台は意義ある速度といえる。 上記、いろんな思いが交錯しつつも、最前列で見るこのパフォーマンスには手に汗握り、久しぶりにブラボーと声に出してみた。 なかなか出ない私のブラボーは貴重なのである。 (全体の感想はトリフォニーをご参照いただきたい) サイン会、熱心な聴衆はどこにいったのか、約20人。 彼の師匠の師匠であるホロヴィッツに関するプレゼントを渡した。 しげしげと眺めてくれたのは興味をもって頂けたからか。 この人数なので写真サービスも念入りに、私は買った本にもサインをもらうべく2順ならんだ。 次に聴けるのは来年1月、ラフマニノフ2番コンチェルトを演奏する。 その日は先輩にあたるランランのコンサートも開催される。 再会が楽しみなピアニストの来日ツアー最終日だった。 (こういう日は大酒をくらうのは言うまでもない・・・。新幹線の中、大満足の美酒だった) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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