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2008年08月26日
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15世紀のイタリア北部、湖水地方。
嵐の夜、湖畔にたつ城館で、主人が壁に磔の格好で死んでいるのが発見された。
同時に闇の中に天使の姿も出現したという。
館には聖母子の姿を浮かび上がらせる奇跡の香炉―聖遺物が存在し、各地から聖職者らが派遣されていた。
事件を解決すべく、ミラノからレオナルド・ダ・ヴィンチが乗り込む。
ダ・ヴィンチの天才頭脳が、隠された謎を解く。
(「BOOK」データベースより)


レオナルド・ダ・ヴィンチを探偵役にしたミステリです。

舞台は中世イタリア。
最初に見取り図も記された 変わった形の城で起きた、怪事件。
目撃された天使?
過去にこの城で敵の兵士が大量死したという言い伝え。
聖遺物の所有権問題。

雰囲気たっぷりながら、現代物のようにさらっと読むことができました。

ミラノ宰相ルドヴィコの依頼でやってきたダ・ヴィンチは、時には思わせぶりに、気まぐれに、マイペースで謎解きをしていきます。
何かと窮屈な時代において、なんと自由であることか。

城に滞在していたチェチリアが助手役ですが、美しく聡明で、彼女はまるで師匠のできのいい生徒のよう。
半ば置いてけぼりのルドヴィコとともに、3人はいい関係を作っています。

以前、読んだ『旧宮殿にて』 (この作品の後に出された短編集)が面白かったので、さかのぼって読んだのですが、今回はすぐに仕掛けがわかってしまいました。

同じような題材は幾つか見かけたことがあるので、ミステリ読みでなくても、結構察しがついてしまうかも知れません。

けれども、天才で美形のダ・ヴィンチが魅力的なところと、彼が幻想的な謎を 科学的に解き明かしていくところには、大いにロマンを感じます。

なかなか楽しい読書でした。




聖遺の天使 :三雲岳斗





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最終更新日  2008年08月26日 23時52分46秒
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