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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2007年07月22日
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カテゴリ:文型
Day 1:5文型って何?

今日、学校から帰ってくるとサミト君スマイルはさっそく英語の宿題に取組みました。ちょっとその宿題を覗いてみましょう。おやおや、どうやら英作文のようですね。

次の日本文を英文にしなさいえんぴつ
「ぼくはアイスクリーム」 
「キリンは首が長い」 
「本は昨日返しました」 
「その問題は解決しました」

なかなかペンがすすまないサミト君ですが、皆さんも一緒に考えてみて下さい。次は、サミト君が書いた英文です。でもなぜかしっくりこないサミト君。

「ぼくはアイスクリーム」 ⇒ I am ice cream.
「キリンは首が長い」 ⇒ The giraffe, the neck is long.
「本は昨日返しました」 ⇒ The book returned yesterday.
「その問題は解決しました」 ⇒ The problem solved.lved.

サミト君がしっくりこないのも当然ですね。どれも不自然な間違った英文になっています。ではどうしてサミト君は間違った英文を書いたのかご説明します。それは日本語の「くせ」を忘れて、日本文をそのまま英文に直してしまったからです。すべての日本語の文が当てはまるわけではありませんが、多くの日本語は英語のように主語と述語からなるというより、トピック(「?は」=「~について言うと」)とそれに対応するコメント(「?だ/です」)から成り立つ文と言われています。
   
   英語  = 主語 + 述語
   日本語 = トピック + コメント

つまり、日本語では、「?は」にあたる部分でその文が語る話題を提供し、それに続く部分はそれに関する説明(コメント)であり、それが話題に呼応する形を取っているわけです。ですから、日本語の場合、英語のように厳密な呼応を考えなくとも、話の流れからそのときの話題になっているものに「は」を付けてトピックを形成し、それに応じたコメントを付け加え、割りと簡単に文を作ってしまうことができるから、上記のような一見すると主語と述語が合っていないような文「ぼくはアイスクリーム」や、主語が2つもあるように見える文「きりんは首が長い」が日本語では可能なわけです。この日本語の「くせ」をふまえて日本文を英語で書くときは、まず「何」が主語になるかを必ず考えなければなりません。英語は必ず主語をたて、述語(動詞)はそれに呼応しているものでなければなりません。だから、「英語を話す・書く」ときは、常に「何(誰)は」+「~だ/~する」という「主語」+「述語」を最初に作るようにするのです。これが英語式発想です。

先の例文を英語に直すとき、まず主語は何かを考えます。日本語のトピック(主語)「?は」=「~について言うと」と考えれば、「ぼくはアイスクリーム」という文は「ぼくについて言うと、ぼくはアイスクリームがいい」という文になり、これを英語にすると (As for me,) I prefer ice cream. という文になります。

「キリンは首が長い」⇒「キリンについて言うと、キリンの首は長い」
(Talking about the giraffe,) The giraffe’s neck is long.

「本は昨日返しました」⇒「本について言うと、私は本を昨日返しました」
(Talking about the book,) I returned the book yesterday.

「その問題は解決しました」⇒「その問題について言うと、私はすでにその問題を解決しました」
(As for the problem,) I have already solved the problem.

このように、日本語と英語というのは、主語の立て方に大きな違いがあります。慣れ親しんできた日本語の「くせ」というものは、すぐに抜けるものではありませんが、「英語を考える」ときには、この点はくれぐれも注意しましょう。皆さんの書いた英文はどうなりましたか?

前述のサミト君の問題点をさらに追求すると、英語の5文型を無視してしまった結果とも言えるでしょう。では、どうして5文型を理解する必要があるのか?それは英語が持つ構造上の特徴に理由があります。英語には文中において名詞が主語なのか、または目的語なのかを明示する手段がありません。例えば、日本語なら、名詞の後に助詞 (「」、「」、「」、「」等) を付けることによって、語順に関係なく文中での主語や目的語の働きをはっきりさせることができます。 例:「タカシ君はヨウコさんを愛しています」「ヨウコさんをタカシ君は愛しています」または「愛しています、タカシ君はヨウコさんを」であろうと、「タカシ君」が主語で、「ヨウコさん」が目的語だとわかりますね。しかし、ご存知の通り、英語には日本語のような助詞はありません。英語はそのかわりに語順で主語や目的語を決めるという構造を持つようになったのです。つまり動詞の前(左側)にくる名詞が主語、後 (右側)にくる名詞が目的語、さらにその後にもう1つ名詞が置かれると新たな目的語または補語になるという構造です。Takashi loves Yoko. (タカシ君はヨウコさんを愛しています) わずか3語のこの文を日本語のように語順を無視して並べると次のように文意を変えたり、理解不能な文になったりします。Yoko loves Takashi. (ヨウコさんはタカシ君を愛しています→これでは意味が逆になります)、Love Takashi Yoko. (ヨウコさんタカシ君を愛せよ→命令文になってしまいます) したがって、語順を重視する言語である英語を考えるときには、文の基本5文型、語順を理解する必要性が出てくるのです。語順にとらわれない日本語を母語にする学習者が英文を考えるときは、日本語をそのまま英語にするのではなく、常に語順(文型)を考えることを心がけるようにすることが、英語をマスターすることへの近道だと思います。では、また、See you next time.バイバイ

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最終更新日  2007年07月22日 19時47分34秒
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