3686893 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2008年01月06日
XML
カテゴリ:名詞・冠詞
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。ねずみ <(_ _)>
Day 38:2008年第1回目のもサミト君スマイルの英語の宿題をえんぴつノート覗いてみましょう。

問題:次の文に不自然な箇所があれば訂正しなさい。

This is a map that I borrowed from Matt.  

サミト君はこの問題を見たとき、学校で習った「修飾語(関係詞節など)で限定された名詞には the がつく」といった規則を思い出し a map の不定冠詞 a が不自然だと考えました。皆さんも a map が不自然だと思いましたか?

実は、今回の問題文にはどこも不自然な箇所はありません。ごく自然な文章です。

日本語には冠詞に相当するものがないので、冠詞の使い方は日本語を母語とする英語学習者を最も悩ませるわからん文法規則の1つでしょう。しかし、いくら冠詞が難しくても、適当に athe を付けていては、英語は上達しません。なぜならば、不定冠詞(a/an)と定冠詞(the)が伝える情報には重要な相違点があるからです。

確かに日本の学校学校では「一度出てきた名詞には the がつく」とか「修飾語(関係詞節など)で限定された名詞には the がつく」といった教え方をします。これは決して間違いではありませんが、どちらかと言えば、後付けのような解釈です。実際には次のような2文も可能です。

[1] This is the map that I borrowed from Matt.  (マットから借りた地図)
[2] This is a map that I borrowed from Matt.   (マットから借りた地図)

[1] は修飾節が伴ってその名詞 the map が特定されたもので、[2] はその名詞 a map が特定されていない例です。どちらも正しい英文です。先に言及したように、日本語には冠詞に相当するものがないので、訳文はどうしても同じような訳になってしまいますが、ここで重要なことは伝えようとしている情報が thea では違うということです。ではまず冠詞の基本用法を整理しましょう。

*不定冠詞 a/an と定冠詞 the の基本用法

a/an は初めて話題にのぼる人または物を聞き手(読み手)が、その表わしている人または物を特定できない話し手(書き手)が判断したときに用いられます。それに対して、the を使う時は、ある名詞が何を指しているか自動的に聞き手(読み手)が特定できる話し手(書き手)が判断したときです。重要なことは「相手が名詞を特定できる」という話し手(書き手)側の意識です。

例えば私が I had an apple this morning. と言ったとしましょう。聞き手のあなたは、私が今朝食べたリンゴを特定できますか? りんご どの店で買った、何産のリンゴか分かりますか? 分かりませんね。だから、話し手の私は、聞き手の皆さんがリンゴを特定できないと判断し、an apple を用いるのです。では次にあなたが昨日りんご狩りで収穫してきたリンゴを1個私にくれたと仮定します。翌日、私はあなたに会い、次のように言いました。

I ate the apple this morning. It was very delicious. Thank you.

聞き手のあなたはこのリンゴがどのリンゴか特定できますか?りんご できますね。そうです、昨日あなたが私にくれたリンゴです。このように聞き手が話題になっている人や物を特定できると話し手が判断したときに定冠詞 the を用いるのです。

では、もう一度関係詞節によって限定された前述の例文を同じ角度から考えてみましょう。

[1] This is the map that I borrowed from Matt.  
[2] This is a map that I borrowed from Matt.  

[1] the mapは「聞き手にその名詞が特定できる」という話し手の判断に基づいて使われるのだから、聞き手には「(話し手が他にも地図を持っているにせよ、持っていないにせよ)話し手がマットから借りたのはこの地図だけだ」と特定することができるのです。つまり、
マットから借りた地図はこれ一枚

一方 [2] の a map は「聞き手にその名詞が特定できない」という話し手の判断に基づいて使われているのだから、聞き手は「話し手がマットからこれ以外にも地図を借りたのだな」つまり、マットから借りた地図が他にも存在することを前提と考えるのです。

名詞が関係詞節などによって修飾されていようが、最終的な決定は修飾(関係詞節)の有無ではなく、聞き手にその名詞が自動的に特定できるかどうかという話し手の判断です。

やはり冠詞も英語脳を構築する必要があります。そしてこの英語脳を作るにはたくさんの練習量が必要です。冠詞a/theのポイントが理解できたら、あとは「習うより慣れよ」です。ウィンク

ではまた、See you next time.バイバイ

皆さんの学習のお役に立ったでしょうか?猫
よろしければクリックして下さいませ人気blogランキングに
皆さんの優しいご協力をお願いします<(^^)


この英語学習に関連したメルマガも発行しています。かなりマジな英語学習メルマガです。英語に自信のあるかた、または英語をより深く学習してみたいかたは是非登録して問題を解いてみて下さい。
登録はこちら:Yahoo!メルマガ - そこが知りたい、英文法!日本人が繰り返す間違い!

TOEICなど他の英語ブログも書いています。是非チェックしてみて下さい。
英語学習ブログ 英語克服の秘訣!
TOEICブログ TOEIC裏技先生
日記ブログ Life in Vancouver





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018年07月18日 02時34分17秒
コメント(10) | コメントを書く
[名詞・冠詞] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

samito07

samito07

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

anonymous@ Re:英文法の”真”常識13_英語は前から理解する言語!(04/08) どの記事もとても興味深く読ませて頂いて…
samito07@ 山本隆さんへ >ある時に本屋に、聞き手が行ったら、話…
山本隆@ Re:山本隆さんへ(04/26) samito07さんへ お忙しいところ大変ありが…
samito07@ 山本隆さんへ >私は勘違いしているでしょうか? 勘違…
山本隆@ Re:小さな巨人「a」と「the」!(04/26) >>2) I’m looking for a book which one…

フリーページ

ニューストピックス


© Rakuten Group, Inc.