テーマ:英語のお勉強日記(7859)
カテゴリ:文型
Day 61:今回もサミト君の学習はお休みして、先日寄せられた質問にお答えします。
質問: remind (~を気づかせる・~を思い出させる)という動詞を使って「そのアルバムはいつも彼に楽しかった学生時代を思い出させる。」という英作文をしている時に疑問がでました。 日本語の文が「~に…を」という意味だったので show (~を見せる)と同じように第4文型の形を用いて、 The album always reminds him his delightful school days. という文を作ったのですが、「remind~of…」というものがありますよね?? 「remind IO DO」という形はアリでしょうか?? また、アリであれば日本語で「~に…を」という意味であれば、「~に…を」という意味が作れそうな完全他動詞はこの形にしていいのでしょうか? 答: なるほど、と思わされる質問だね。 残念ながら、remind を「remind IO DO」という第4文型として扱うことはできません。「remind~of…」を使います。 > 日本語で「~に…を」という意味であれば、「~に…を」という意味が作れそうな完全他動詞はこの形にしていいのでしょうか? これもダメです。 まず、最初に、重要なことを一つ。これはDay1で言及しましたが、日本語と英語の決定的な違いは文法の違いというよりは、もっと大きな言語的な違いです。 どういうことかと言うと、日本語は「助詞言語」に対して、英語は「語順言語」であるということ! 日本語は、「が」、「は」、「を」、「に」等 を付けることによって、語順に関係なく文中での主語や目的語をはっきりさせることができます。 「タカシ君はヨウコさんを愛しています」「ヨウコさんをタカシ君は愛しています」または「愛しています、タカシ君はヨウコさんを」であろうと、「タカシ君」が主語で、「ヨウコさん」が目的語だとわかりますね。 しかし、英語には文中において名詞が主語なのか、または目的語なのかを明示する手段がありません。 英語はそのかわりに語順で主語や目的語を決めるという構造を持つのです。 つまり動詞の前(左側)にくる名詞が主語、後 (右側)にくる名詞が目的語、さらにその後にもう1つ名詞が置かれると新たな目的語または補語になるという構造です。 長くなりましたが、何が言いたいのかというと、英語を考えるときに、日本語の助詞「に」、「を」などを英語に当てはめない方がよいということです。英語は語順です! そして、その語順言語の構造の一つに第4文型があるのです。まず、第4文型を「~に…を」という意味で考えないようにしよう。助詞は忘れよう! 文型(語順)にはそれぞれ意味があります。その本質的な意味を押さえれば、今回のような疑問も解消されるでしょう。 では、第4文型の本質的な意味とは? 第4文型 S+V+IO+DO の二重目的語構文は、行為・動作の結果、「人」(間接目的語)が影響を受け、直接目的語、つまり「物」を「所有」「授受」「認識」したことを意味します。 例えば、次の第4文型の例文をみてみましょう。 I sent Matt the documents. マットが私から送られた書類を「授受」した。つまり、書類がマットの所有に入ったことを意味します。 つまり、第4文型の間接目的語(IO)と直接目的語 (DO)の間に have を入れて考えるとわかりやすいのではないでしょうか。例文は Matt has the documents. という関係が成り立ちます。 では remind (~を気づかせる・~を思い出させる)という動作をこの発想で考えてみましょう。 The album always reminds him his delightful school days. (×) 「~を気づかせる・~を思い出させる」という動作では he has his delightful school days.という関係を成立させることができません。 文字だけで上手く伝わるか難しいところですが、先の sent のような第4文型の動詞はその動作(送ること)をすることによって、はじめてマット(間接目的語)が書類(直接目的語)を所有・授受するのです。 しかし、remind という動作では、この所有・授受の関係は成立しません。なぜならば、彼は既に楽しかった学生時代を持っています。今、「楽しかった学生時代」を授受したわけではありませんよね。だから、remind は show (~を見せる)と同じような第4文型の形にはならないのです。 もう、わかると思いますが、 She showed me her pictures. 彼女が見せてくれたとき、私は彼女の写真を認識したのです。つまり、見せてもらったときに I have her pictures. という関係が成立しますよね。これが第4文型です! 第4文型を考えるときは日本語の助詞「~に…を」と考えるのではなく、直接目的語と間接目的語の関係を考えてみましょう。 どうでしょうか、「第4文型」の本質的な意味、スッキリしましたか 後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。 応援ポッチがブログを書く元気の素になります⇒人気blogランキング参加中<(^^) ありがとうございます! ではまた、See you next time. この英語学習に関連したメルマガも発行しています。かなりマジな英語学習メルマガです。英語に自信のあるかた、または英語をより深く学習してみたいかたは是非登録して問題を解いてみて下さい。 登録はこちら:Yahoo!メルマガ - そこが知りたい、英文法!日本人が繰り返す間違い! TOEICなど他の英語ブログも書いています。是非チェックしてみて下さい。 英語学習ブログ 英語克服の秘訣! TOEICブログ TOEIC裏技先生 日記ブログ Life in Vancouver 発行者 小栗 聡 本ブログの著作権は小栗聡に属します。無断転載はお断りします。 Copyrights (c) 2007-2009 by Satoshi Oguri All rights reserved. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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