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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2010年01月17日
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カテゴリ:文型
Day 64:今回はサミト君の学習はお休みして、先日講義中に出たスマイル質問をえんぴつノート取り上げます。


質問: tell は第4文型を作る場合と第3文型を作る場合があります。どうして secret では第4文型を作ることができ、accident では about をつける第3文型になるのですか? accident も直接目的語になりますか?


答:
確かに、secret では第4文型を作ることができ、accident では about をつける第3文型になります。


He told me the secret.  [○]

He told me the accident. [×]
(He told me about the accident. [○])


tell 「話す、伝える、知らせる」の意では最も一般的な単語ですよね。良く知っている単語だけど、意外と厄介な単語だと思ったことはありませんか?


tell は「(人)に(事)を話す、語る」という意味を成すとき、目的語を2つ取る S+V+IO+DO の第4文型を作ることができます。


He told me the secret. (彼は私に秘密を話した)


しかし、He told me the accident. [×]とは言いません しょんぼり


あまり日本語を仲介するのはよくないかも知れませんが、He told me the accident. を「彼は事故を話した」と日本語に訳してみてもちょっとしっくりきませんよね。やはり、「事故について話した」の方がより自然ですよね。


では、なぜ the secret (秘密) はS+V+IO+DO の第4文型を作ることができるのに、the accident (事故) は第4文型を作ることができないのか?


そのルールとは?


よく辞書や日本の文法書などでは、「a story, a lie, a joke, the truth のように直接目的語の名詞はそれ自体が話す[語る]内容を含んだものになります」というような解説があります。


なるほど、「ジョーク」は語る内容を持っていますが、「事故」という名詞は語る内容ではなく、単に「事柄」ですね。


しかし、これですんなり理解できる学習者はいいけど、もやもや感が残る学習者の方もいるのではないでしょうか?


今回の質問のように第4文型を作ることができたり、作ることができなかったりする理由をきちんと理解するには、第4文型の本質を理解する必要があります。


実は、これに関してはすでにこのブログで数回取り上げていますが、今一度この第4文型に関する本質的な意味を解説しましょう。



第4文型の本質的な意味とは?


第4文型 S+V+IO+DO の二重目的語構文は、行為・動作の結果、「人」(間接目的語)が影響を受け、単に「移動先」「伝達先」という意味ではなく、「物・事」(直接目的語)を「所有」「授受」「学習」「認識」したことを意味します。


例えば、次の第4文型の例文で考えてみましょう。


I sent Matt the documents.


マットが私から送られた書類を「授受」した、つまり、書類がマットの所有に入ったことを意味します。


つまり、第4文型の間接目的語(IO)と直接目的語 (DO)の間に have を入れて考えるとわかりやすいでしょう。


例文は Matt has the documents. という関係が成り立つのです。



次の2文を比較して理解を深めましょう。


(a) I sent the documents to Matt. [第3文型]

(b) I sent Matt the documents.   [第4文型]


どちらも日本語に訳すと「私はマットに書類を送った」という同じ事実を述べていますが、次の点が異なります。


(a) の to Matt は、私が送った書類の「移動先」がマットであることを表し、


(b)ではマットが私から送られた書類を「授受」した、つまり、書類がマットの所有に入ったことを意味します。


次のような文が後に続くと、さらに違いがよくわかります。


(c) I sent the documents to Matt, but he never received them.  (○) 

(d) I sent Matt the documents, but he never received them. (×) 


(c)の to Matt は単に書類の「移動先」を表し、マットが書類を授受したことまでは言及していないので、マットが書類を受取っていないという文が続くのは自然です。


しかし、(d)の二重目的語構文は前述したようにマットが書類を授受し、書類がマットの所有に入ったことを意味します。したがって、マットが書類を受取っていないという文を続けることは不自然になるのです。


第4文型の間接目的語と直接目的語の関係を理解すれば、今回の質問の tell も理解しやすくなると思います。


tell, read, teach のような第4文型を形成する動詞も同じ発想で考えてみましょう。


give, send のように実際の物の「所有」「授受」という意味ではなく、tell, read, teach のような第4文型は、「人」(間接目的語)が、「事」(直接目的語)を「学習」「認識」したことを意味します。


He told me the secret. (彼は私に秘密を話した)


彼が話した秘密を「認識」した、つまり、私が秘密を理解したことを意味します。


第4文型の間接目的語(IO)と直接目的語 (DO)の間に understand, learn などを入れて考えるとわかりやすいでしょう。


例文は I understand the secret. という関係が成り立つのです。


「彼は秘密を私に話した⇒(結果)私は秘密を理解(認識)した」


という意味です。



もう He told me the accident.[×] とは言えない理由はおわかりですね。


「私が事故を理解した」とは言い難いですよね。つまり、I understand the accident. という関係は成り立たないのです。


だから、He told me about the accident.about を使った第3文型になるのです。


「彼は事故について私に話した⇒(結果)私は事故について知った」


という程度の意味です。


どうでしょうか、「第4文型」の本質的な意味、スッキリしましたか? スマイル 


後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。

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最終更新日  2018年07月18日 02時19分34秒
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