テーマ:英語のお勉強日記(7858)
カテゴリ:関係詞節
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熊本地震で被災された皆様が一日も早く通常の生活に戻れますよう 被災地域の復興を心よりお祈り申し上げます。 ________________________________________ こんにちはiaxs vancouver のオグリです。 アイアクセス・バンクーバーからのお知らせ! メルマガ「学校で教えてほしかった、こんな英文法!」や「TOEIC プラス」のネタ元にもなっているアイアクセス・バンクーバーのテキスト本 「ザ・英文法」ダウンロード版 オンライン販売中! 100点以上のイラストを使って英語の仕組みをよりわかりやすく解説。 百聞は一見にしかず、まずは無料サンプルをご覧ください。 ザ・英文法DL版 本日の問題 ☆★☆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 次の英文 どこが変? My house which I bought last year has a big back yard. 答:My house which… → My house, which… 詳しい解説についてはメルマガ “学校で教えて欲しかった、こんな英文法!” で チェックしてくださいね。 登録はこちら:学校で教えて欲しかった、こんな英文法! TOEICメルマガも発行中。 TOEICにご興味のあるかた是非登録して問題を解いてみて下さい。 登録はこちら: TOEIC プラス TOEICメルマガ関連ブログはこちら:こんな TOEIC 教えて欲しかった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー☆★☆ 次の英文 どこが変? She lent me this book which I had already read. 受験英語風に訳すと「彼女は私がすでに読んでしまったこの本を貸してくれた」となり、あまり違和感がなさそうですよね。 しかし、問題文は不自然な英文です。 今回の問題文は、 She lent me this book, which I had already read. カンマのある非限定用法が正しい文です。 前回のブログに引き続き今回も「カンマのある(非限定)用法」と「カンマのない(限定)用法」について見てみましょう。 両者を理解する上でまず重要なことは「カンマのない(限定)用法」の本質を理解することです。 そもそも、どうして関係代名詞節が必要なのか? 簡単に言えば、who/which の節がないと「誰」または「何」について述べているのか聞いている(読んでいる)人にチンプンカンプンになってしまうからです。 つまり、関係代名詞の働きとは、聞き手に話し手がどの人/モノのことを指しているのかわかるようにしてあげることなのです。これが関係代名詞のカンマのない限定用法でしたね。 これに対して「カンマのある(非限定)用法」の関係詞節を用いる場合は聞き手のあなたが「どの人」なのか、「どのモノ」なのか、すでにわかっているようなときです。 つまり、カンマのある関係代名詞は、すでに何らかの限定を受けている名詞に続けて使われるのです。だから、カンマのある(非限定)用法では関係詞節がなくとも文として成立します。 (両者の違いについては最新メルマガ(其の百九十三)で詳しく解説してありますので、そちらを参照してください。) では、どうして今回の問題はカンマのある用法なのか? 前述したように、カンマのある用法では関係詞節がなくとも文として成立します。では、実際に成立するかどうか、which 以下をとってみましょう。 She lent me this book. (彼女は私にこの本を貸してくれた) どうですか、関係詞節がなくとも、文として成立していますね。 この文を言われたあなたはどの本のことかわかりますよね。 先行詞 this book の this は「この」とすでに名詞を特定します。つまり「この本」と話し手が言えば、聞き手は実際にその本を目の前で見ていることになるので、聞き手にはどの本か特定することができますね。 そうです、目の前にある「この本」なのです! したがって、関係詞節 which I had already read を省略しても先行詞がどの本かわかります。 だから、今回の問題はカンマのある非限定用法になるのです。 では、先行詞が the book ならどうなるか? She lent me the book which I had already read. (彼女はその本を貸してくれた「その本、どれかというと」私がすでに読んでしまった本) 先行詞 the book は which I had already read が省略されると「彼女は私にその本を貸してくれた」となり「その本」と言われても、聞き手はどの本か特定できません。したがって、関係代名詞節を使って限定する必要があるのです。 今回のように先行詞に指示代名詞 this, that などが付くと名詞を限定するのでカンマのある(非限定)用法を使った文になるのです。 カンマのある(非限定)用法はどちらかと言えば文語的ですから、今回のような話し言葉ではあまり使われません。 話し言葉なら、 She lent me this book, but I had already read it. 「限定用法」と「非限定用法」見た目はカンマが「ある」「ない」くらいですが、意味的には全く違うことが理解してもらえたでしょうか? * 関係代名詞の限定用法/非限定用法については「ザ・英文法」P279-280 にてイラスト付で詳しく解説してあります。 応援ポッチもよろしくお願いします! ⇒ スクールホームページ iaxs vancouver スクールFacebook iaxs vancouver Facebook TOEICブログ こんなTOEIC教えて欲しかった! 発行者 小栗 聡 本ブログの著作権は小栗聡に属します。無断転載はお断りします。 Copyrights (c) 2007-2016 by Satoshi Oguri All rights reserved. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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samitoさん、教えてください。会社の下駄箱の上にこんな英語が書いてあるプレートがあります。Please don't leave on top of things.外国人の従業員が増えてたいへんなこともいろいろ。その横に日本語で「この上にモノを置かないように」とあります。英語では本当はどう言えば良いですか?
ちなみに、この横の広告欄にはイムランのリスレボが出てる。アマゾンでは売れてるらしい。 (2016年06月09日 23時00分35秒)
お久しぶりです。masaさんの会社もグローバル化の波が押し寄せているようですね。
「上にモノを置かないように」の英語は Please don't leave things on (the) top of this. とか Please don't leave anything on (the) top. となります。this の部分を具体的な靴箱のような名詞にしてもいいし、of thisを省略しても理解できます。 (2016年06月10日 01時45分17秒)
僕が覚えてたのが勘違いだったようで、間違いなかったようです。では、また。人類史上最高気温が予想されてますから、暑いな今年は。
(2016年06月10日 18時45分43秒)
小栗先生
いま関係代名詞と冠詞を並行してというか、関連させて勉強しているのですが、 頭がこんがらがってしまいました。 theですが、この単語を使う場合、話し手と聞き手が特定のものを認識していると理解しています。 とすると、 She lent me the book which I had already read. という文では、話し手がShe lent me the bookまで言った段階で、聞き手は「ああ、あの本ね」と特定できていないのでしょうか。 そこから、更にwhich I had already readと言って限定する必要性がよく 分からなくなってしまいました。 おそろく、私自身がtheの基本理解ができていないと思うのですが、 お助けください。 (2021年05月11日 15時45分54秒)
>話し手がShe lent me the bookまで言った段階で、聞き手は「ああ、あの本ね」と特定できていないのでしょうか。
文脈があれば可能です。文脈がなければ不可能です。ブログの例文は文脈がないという前提ですので、the book と言われても聞き手は特定できないのです。 まさにこういうことを5月の名詞、冠詞で行います。決してレベルの高い内容のセミナーではありません。名詞、冠詞、関係代名詞に関してはブログで説明を受けるより実際にレッスンを受けた方がより理解できると思います。 セミナー詳細 https://www.kokuchpro.com/event/iaxs202105/1574124/ (2021年05月12日 04時24分18秒) |
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