試験が終わり、ワインの勉強をしなくてもよくなったので、
やや時間をもてあまし気味。

久しぶりにちょっと何か違うもの作ってみたくなり、
ツヴィーベルクーヘンつくりました。

これはドイツの南のほう、バーデン、プファルツ、シュヴァーベン
などの地方でよくこの時期に作るたまねぎパイです。

フラムクーヘン（国境を越えてアルザスではTarte flamb?e）とは
ちょっと違う。

ツヴィーベルクーヘンは先にたまねぎをベーコンとバターでいためて、
サワークリームを足して、たっぷりのクミンをいれます。

このクミンがポイント。キュンメルとかキャラウェイシードとか
とも呼ばれているスパイス。我が家では欠かせません。

去年は生地から作ったんだけれど、今年は面倒なのでピザ生地の種
を買ってきて、とっても手抜きしちゃいました。

ドイツでは毎年友達と一緒に作っていたのに、一人だとどうも生地
の具合がうまくいかなくて（アメリカの小麦粉が違うのかも）。

そのドイツの友達はまったく目が見えないのに、とってもおいしい
ツヴィーベルクーヘンを作ってくれます。

この時期になると、彼を思い出し先日もメールしたのですが、
レシピは送ってくれませんでした。

『後で電話で直伝するっ』ていわれたけれど、書いてくれなくちゃ
覚えられないよ。。。

というわけで、アレックスの指導を待たずにウェブサーチしてレシピ
ゲットしました。

私はドイツのレシピサイトを参照しましたが、その内容に最も近くて
わかりやすい日本語のレシピも見つけたのでリンクします。

このツヴィーベルクーヘンはその年の初めてのワインにあわせて
ワイン農家などが軒先で作って売っています。

醗酵途中のワインジュース（フェダーヴァイサー）または単に新酒
（ノイヤーヴァイン）と呼ばれてるけれど、ワインより甘くて
ちょっと発泡していてとってもおいしいです。

オーストリアでは嵐、ストーム（シュトゥルム）と呼ばれてます。
この甘くておいしい飲み物、結構アブナイってことを匂わしてます。

さて、ツヴィーベルクーヘンはばっちり出来たけれど、ワインジュース
なんか手に入らないから何飲むかなーと迷ったあげく、甘くて軽い
イタリア、ヴェネト州のヴァルポリチェッラ、リパッソにしました。

これは酸味がさわやかかつとっても甘くてまろやかな赤ワイン。
ワインを作る前にぶどうをよく干してあま～くしておいて、その
ジュースを絞った後の絞りかすをワインに足して再発酵させて
つくっているらしいです。

テキストで読んだだけじゃわからないから買ってみたけど、この
甘さ、フルーティーさはノイヤーヴァインの代わりとしてはいい
チョイスだったと思います。ちょっと発泡してるスプマンテタイプ
が手に入ればよかったんだけど...

ぐびぐび飲めちゃうという意味ではこのワインも危ないです。
すっかり飲みすぎて、ハロウィーンのお祭り騒ぎも無視して
家でまったりしてしまいました。秋の夜長もいいものです。