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テーマ:伝統こけしの魅力(99)
カテゴリ:遠刈田系
佐藤一夫・良子夫妻のこけしは、遠刈田系の華麗な系譜を具現している。
私はもともと佐藤文吉に魅かれていたが、それと佐藤一夫夫妻のこけしとは、違っているようでどこか通ずるものがあるように思える。 佐藤一夫の師は佐藤守正で、いわゆる本人型はそれを継いでいる。さらに父米蔵型、叔父の巳之吉型もある。その上、米蔵の相弟子の文吉、またその祖父の文六の型も作る。 遠刈田の正当な工人であるが、さらにそれに満足することなく新しい形にも挑戦している。それは多彩な胴模様で、これは妻良子にも共通している。 佐藤一夫との出会いは、昨年2018年11月24日の山河之響の会(ひやね)だったが、そこでは文吉型文六型を求めることが出来た。 今回、ヤフオクに佐藤一夫のこけしが33点もまとまって出品された。幸いにもあまり競り合うこともなく、そのすべてを落札することが出来た。1点はやみよであったが、そのやみよについては既述した。 今回の胴模様は、定番の重ね菊の他に、旭菊、立ち菊、横菊、桜崩し、撫子、枝梅、散らし梅、菖蒲、楓、あざみ、井桁、木目、ろくろ線、だるま絵、蝶などであった。 遠刈田こけしの楽しさを具現している佐藤一夫夫妻はもっと高く評価されていいように思う。にほんブログ村にほんブログ村 なお、同姓同名の佐藤一夫(鳴子・南部系)とは別人。また青根の佐藤円夫の本名も一夫で、当初は佐藤一夫名でこけしを出していたこともある。(三人の佐藤一夫参照) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年06月03日 02時54分38秒
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