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テーマ:こけし探訪(85)
カテゴリ:遠刈田系
中学生一瞬の光芒!藤戸一栄のこけし(湯田の小林定雄一家)
藤戸一栄が1年あまりで作ったこけしは、いったいいくつあるのだろうか。ヤフオクの落札結果ではわずかに10年間で8点のみ。KokeshiWikiの橋本正明蔵も4点である。 胴模様は単純なろくろ線と重ね菊のみで他の模様は確認できない。 極めはやはり面描でそれは一点一点異なって、それぞれに味わい深い。 掲出のこけしは尺で、確認できるものではもっとも大きい。これだけのものを挽けるというのも少年としては素晴らしい。ただ頭部はやや角ばっていて、まだ十分に思うようには挽けていないと思われる。胴模様はろくろ線に重ね菊で一栄としてはもっとも複雑である。面描はきりりとしているが、良く見ると左右の眼の描き方がアンバランスでそれはそれで魅力となっている。これはヤフオクで2012年4月2日13700円で落札されたもの。 【藤戸一栄】(ふじとかずえ:1957~) 昭和32年2月1日岩手県和賀郡湯田に生まれる。昭和46年中学生のころ、近くにいた小林定雄のこけしつくりに興味を持って、技術を学び、こけしの製作を行った。無心無欲で製作したこけしは蒐集家の関心を誘って、何本かが蒐集家の手に渡った。ただし、進学等で忙しくなり、こけし作りは約1年程度の期間で終わった。<br>現在も岩手県 和賀郡西和賀町 湯本に住んでおり、マラソンランナーとして有名、また各地で開催される駅伝大会の地元チームの監督としても活躍している。 〔作品〕昭和46年ごろに製作したものが残っている。東京のこけし店で売られたこともあった。初作に近い習作段階のこけしは湯田らしい作風で面白い出来であった。商品として頒布されたものも定雄から継承した湯田時代の丑蔵の余韻が残る作品だった。(KokeshiWiki) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年12月03日 04時40分39秒
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