★スパイダーマン3★
★連休中ずっと家にいたらボケそうだし、あまり連日出かけるような収入もないので美術展に行きました。ちょうど空いていそうな時間帯だったので、駆け込むように「スパイダーマン3」に。指定席だったので端っこだったけど、何とか楽しめました。 アクションの多さは最近の映画では当たり前で、前作並みでした。けれど、アクションが多すぎると、なぜか疲れるのです。動体視力が追いつかないのかしら。それとも飽きてるのかしら。でも大画面で楽しむにはぴったりですね。 それから、ピーター君と彼女のMJとの恋愛模様が複雑で、何度もくっついたり離れたりします。もちろんライバルの陰謀もあるのですが、その展開に疲れました。 ネタバレですが、人格が変わってサタデーナイトフィーバーのように踊るシーンは余分です。長すぎます。そこそこで止めておいてほしかったと思います。(前髪をたらしたトビー君は新鮮でしたが、大きくないので少々中学生位に見えました) 俳優さんも俳優人生をかけてめいいっぱい頑張っていたので、編集でカットすることは難しいでしょうが、撮る前にシナリオから抜いてほしかったと思います。 感想を一言で言えば、面白かったけど、CGも良かったけれど、疲れた、でした。もちろんトビー君も下手にアクションスターにならず、瀕死のズタボロ状態になるスパイダーマンを演じていました。しかし年月は恐ろしいものね。俳優さんたちも微妙に老けてしまっているのよ。 ハリーポッターは子供から始まっているから、成長して大人になっていくけど、すでに大人の俳優さんは、老けてしまう。可愛そうね。とくに童顔だと、数年後のアフターが怖いわね。 前作ではあまりにもピーター・パーカーが不幸のどん底になっていくエピソードの積み重ねが多く、ピザ屋の配達をクビになった時には(可哀想)になり新聞社の社長(編集長?)にボロカスに言われる場面では(哀れ)なり、家を明け渡さねばならなくなった叔母を助けられないピーター君に(同情)し、しかし最後には「あんた、そんなに貧乏でドン底なのにどうして必死で人助けをするの。バカなんじゃないの」と主人公の善行でさえ、アホ扱いに。 もちろんトビー君は演技も達者で、頑張っていたと思うわ。けどね超人的な力を授かったからと、善行をする主人公が余りにも不幸のどん底に陥っていくと、可哀想を通り越して、最後には(観客)に不快感や妙な後味の悪さを与えてしまうものよ。 もちろんバットマンやスーパーマンなどヒーロー物が次から次へと登場してくるから、オリジナリティや独自性を出そうとしてああいうエピソードを並べたんだろうけど、エンターテイメントにはある種の「爽快感」が必要なのよ。 やられてばかりで不幸になっていくのは、余りにもエンタメとしては失格です。 とにかくアクション重視なので、ロマンがなく、DVDがほしいかと言われたら、どっちでも良いって感じです。エピソード選びは慎重に。そして上映時間はほどほどにね。