さよならアン
タイトルからも分かるように、本日我が家の白猫アンが永眠いたしました。突然のことで、全く心の整理など付いていないし、正直言ってその事実が夢であったらいいと、そんな風にも思っています。こういうことをブログに書くのもどうかと思うのですが、何かアンのことをしていないと居た堪れなくて……。アンの最期の様子を書くので、不快に思われる方はこの時点でスクロールするのを止めてくださいませ。(一週間ほど前のアンです)この数日、元気のなかったアン。昨日の夕方病院に行って、危険な状態であると告げられました。落ち着かない気持ちで一晩を過ごし、今朝、アンが入院している動物病院へ行ってきました。先生のお話だと、暖かくして一晩酸素を与えてみたら容態も落ち着き、触診しても異常が見つからないので、一旦連れて帰ってもいいとのことでした。何より、アンが慣れない環境に警戒して、呼吸が落ち着いてもケージの隅で体を硬くして、ご飯も食べないので、家の方がアンにはいいだろうとの判断です。そこまで先生とお話して、ようやく一晩ぶりのアンとの再会。ケージから出され、診察台に乗せられたアンは全身の毛を逆立てて、確かに落ち着かない様子。いつものように撫でてあげて「お家に帰っていいんだって。良かったね」と声をかけると、首を伸ばして私を見ます。お転婆なのに怖がりで、甘えっ子なアンは不安になるとそうして私を呼び、頬にチューをするように顔を寄せるのが癖です。嫌いなシャンプーの時など、そうすると安心して洗わせてくれました。あぁ、一人で知らない所に泊まらされて怖かったんだな……。そう思って、抱き上げようとした時、アンの様子が一変しました。再び呼吸が荒くなり、また口を大きく開けて喘えぐように酸素を求めます。慌ててケージに戻し、再び酸素を注入するも昨日と違ってどんどん苦しそうになっていきました。もう、きちんと体勢を保つこともできないのか、四肢は力なく投げ出されて……。そんな状態なのに、私の方にお尻を向けて寝させられていたアンは無理に体を起こし、私の方に頭をむけまん丸な瞳で見つめてきます。昨日は全く鳴かなかったのに、悲鳴のような高くか細い声で何度か鳴いて、それからしばらくしてアンは永遠の眠りにつきました。先生には色々手を尽くしていただきました。それでも、アンの命は戻ってきませんでした。我が家にやって来て一年二ヶ月。たった一年半の命でした。結局、具体的な原因は分からず、おそらく生まれたばかりの頃の傷が、見えないままにアンの命を削ってしまったのだろうとのことです。突発的な死だけに、無念さが拭えません。ああしておけばよかった、あの時こうしておけば、と後悔ばかりがあります。長年猫を飼えなくて、ようやく縁があって我が家にやって来てくれたアン。アンがウチに来てくれてから、「ウチの子になってくれてありがとう」とずっと思ってきました。今まで何匹か猫は飼ったけど、アンは初めて私が一から育てた子でした。自分の名前も、トイレもなかなか覚えてくれず、本当に手がかかる子でした。それだけに、私にとっては実の子供のような存在です。愛しくてたまりません。それなのに、過去形で話さないといけなくなってしまって本当に悲しいです。このような内容なのに、最後までお付き合い下さった方、本当にありがとうございました。