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カテゴリ:本のはなしの巻
ちょっと前に、旦那ちゃんが図書館へ。
「何か借りてくる?」と聞かれたので山田詠美をリクエスト。 旦那ちゃんと私、小説のジャンルは全く違う趣味。 読んだ本でもいいよー、と言って、何を借りてくるか楽しみにしてた。 借りてきてくれたのは「トラッシュ」。 ココという女の子の数年にわたる恋愛の話で、 元の彼であるリックとその息子ジェシーと暮らした数年、 その結果、リックと離れ、新しい彼と出会った後の甘い恋愛の話。 山田詠美がいいのは、小説の中に時間が流れているところ。 「こういう話」というふうにはくくれなくて、主人公ココが過ごした 数年という時間の流れが丁寧に描かれているところが好き。 自分より年上の主人公の話は書かない、と決めているそうなので この「トラッシュ」は若い登場人物のお話しなんだけど、 どこにでもある恋愛の形の一つなのに、丁寧なところがいいと思ってます。 そして、登場人物がそれぞれに成長しているのも。 久しぶりに読んだ山田詠美は、20代に読んだ時とはまた違う印象でした。 20代の頃は、山田詠美の書く情熱的でとろける甘い恋愛に憧れたけど 今は、憧れというものではないな、と。 のめりこむことなく、一歩下がった所から見ているという感じかも。 登場人物たちの成長と、絆をじっくりと楽しんで読みました。 山田詠美を読み終えて、今日は村上龍の「半島を出よ」を借りました。 締め切り終わったら、読むんだ~。 うーん、なんだか20代に読んだ作家サンに戻ってるみたい・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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