|
カテゴリ:本のはなしの巻
すっかり、月締めで感想書くようになってしまいました・・・。
で、10月に読んだ本は、やっぱり3冊。 うーん。最近は一ヶ月に三冊読むのが限度なのかもしれない。 1)押入れのちよ【荻原浩】 ちょっとゾッとするようなお話ばかりの短編集です。 荻原浩は、短編集じゃなく長編の方が面白いと実感しました。 怖いというよりは、ところどころにユーモアと切なさ。 そのあたりが荻原サンの持ち味なんだと思うけど、そのあたりがサラリとしていて 少し物足りない感じが残りました・・・・。 表題作「押入れのちよ」は、格安物件のアパートにいた幽霊の少女「ちよ」の話。 怖い話のはずなのに、ちよと住人のやりとりがなかなかおかしくて、 そしてちよの過去が切なくて。どの作品も短編では物足りない感じでした。 2)火の粉【雫井脩介】 「犯人に告ぐ」の作者で、この犯人に告ぐがものすごーく面白かったので もう一冊・・・と思って手にした本です。 二段組、こりゃ長い・・・と思っていたけど、面白くて面白くてあっという間に 読みきってしまいました。すごい。 誰もが有罪と思っていた裁判で、無罪判決を下した裁判官の退任後の話。 無罪放免となった容疑者が、その元裁判官の家の隣に越してくる。 善意に満ちた優しい男は、介護のお世話や庭の手入れなどを手伝い、 優しくて親切な隣人となるけれど裁判官の家庭の中は、目に見えない力が働くように だんだん波風がたって・・・・。そして、無罪となった事件の被害者の遺族が絡み、 思いもかけない事件へと発展していくというストーリー。 ミステリーなので詳しく書けないけれど、ほんと最後の最後まで面白さが 尽きない本でした。私にとって、今年の大発見作家です。 3)レベル7【宮部みゆき】 気になって、読みたいと思っていた本でしたが、 面白くなるまでが・・・・長い。何人かの話が交互に書かれていて、それが 最後にはすべての人が同じ事件に絡んでいる・・・というのは分かってたけど その絡むまでが長くて、読み終えられないんじゃないかと思いました。 一気に読んで面白かった~~!という感じではなくて、私にとっては ちょっと面倒くさい小説だった。最後の二転三転する話も、多少驚く展開はあっても 前半のヒントがいろいろあったから想定内だったりして、 ミステリー特有のドキドキ感はちょっと薄かったかも。 記憶喪失の男女、その記憶をたどるために手助けする隣人、行方不明の女子高生、 その女子高生を探す女性。それぞれが別の方向から進んできた先に、 殺人事件の真相があるという感じかな。説明が難しい・・・。 宮部さんの小説は何冊か読んでますが、好きとイマイチがはっきり分かれます。 で、これは他の人が絶賛しているにもかかわらず、私としてはイマイチ。 雫井サンの本があまりにも強烈に面白かったからかもしれません。 ということで、10月は気付いてみればミステリー月間。 で、ドラマは「流星の絆」(原作:東野圭吾)をチェックしていて、 やっぱりなんだかミステリーづいてるのでした。 あ!そういえば、ホームページづくりを始めていて、HTMLに感する本も読みました。 「これ1冊でHTMLが分かる!」とか「はじめての無料ホームページ」とか。 でも、これは読んだうちにカウントされませんねー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本のはなしの巻] カテゴリの最新記事
|