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二代目のお嫁さんなり

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2010年02月02日
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カテゴリ:本のはなしの巻
38歳の若さで亡くなられた、飯島夏樹さんというプロサーファーが書いた小説。
飯島さん自身の話は、本としても発売されているけれど、
マンガになったり、ドラマにもなったりしているので知ってる人も多いかも。

と言いつつ、私はマンガもドラマも全く見ていなかったので
よく知らないままなんですが・・・。

その飯島さんがガンが見つかり、闘病生活に入ってから書いた最初の小説がこれ。

もう、治療の手立てのない闘病生活の中で書いた小説なので
なかなか胸に迫るものがあります。
がんセンターの中で「手紙屋」として患者の心の声を聞き、手紙にするセラピストのお話。

亡くなる患者の声を聞く、というストーリーなので
どうしても飯島さん自身のことを考えずにはいられません。
死を覚悟して、言葉を残すわけだから。
たぶん、こんな風に夢をおいかけてビッグウェーブをつかまえて
自分の人生にちゃんと納得して旅立ちたい・・・・という思いがあったんじゃないか、と
そんな風に思わせる小説でした。

小説の内容としては、新人作家らしい初々しさ。
穏やかさが全体に流れていて、完成度としてはもう少し・・・と
思うところもありますが、その後ろに飯島さんの想いを感じる一冊でした。
神様はいるよ、そう信じて闘っていたんでしょうね。

読書をしているはずなのに、
物語の感想よりも、ガンと闘っている全ての人を想ってしまう本です。


天国で君に逢えたら










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最終更新日  2010年02月05日 16時18分16秒
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