カテゴリ:流木アート展
自分で自分の個展の講評をするのですから、自画自賛すればよいのですが、それもある程度自分の位置なり、立場なり、レベルなど自覚していないとなかなかうまくはいきません。 何の根拠も思考もなくただ見栄を張って偉そうにしていても、自慢にすらならないのです。 特にアートの世界は前衛的になればなるほど、評価の基準どころか、そもそもアートなのかすら判然としなくなるのです。古典的な写実やデッサンならばその技術的実力は一目ですが、近代絵画以降、アートの流れはいわゆる既成のアートから脱却するための反アートの方向へと進んだのです。 しかしそれはあくまできわめて最先端のほんの一部でしかありません。ピラミッドのように広がる裾野のアートはいまだに100年、200年前となんら変ってはいないのです。いや、現代アートの出現はこのピラミッドの形を少し変えたといえるでしょう。 すなわち、エジプトにあった大きなピラミッドはひっくり返され、細かく切り刻まれ、後には小さなピラミッドがどんぐりのようにいっぱいできたのです。 それでもどんぐりの先はとがっていますし、お尻の方はやはり100年前とあまり変り映えしてないのです。 ただいくらとんがっててもしょせんどんぐりのピラミッドには大きなものを見る視座はないのです。 考えましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 23, 2007 10:21:30 PM
コメント(0) | コメントを書く
[流木アート展] カテゴリの最新記事
|
|