実質的に7月第三週から新型インフルエンザの全数把握が終わりになっている。国立感染症センターからの発表をみても、当初の1回目のピークをはるかに上回る報告件数により4000人突破した以降、そこまでで切れている。でもこのトレンドをみればより拡大することは十二分に予想可能である。既に都道府県別でも全てにまで感染者数は拡がった。まさにパンデミックのフェーズ6である。重症ではないという安心感だろうか、あるいは夏場だということだろうか、マスク着用の人達の姿もほとんど見受けられなくなった。
ただ「インフルエンザウィルスについて唯一はっきりしていることは、何もはっきりしていない、ということである。」(WHOハイレベル協議要約報告:09,05,18)素人でもなんでこんな夏場にインフルエンザがこれほど拡がるのかなという疑問。つまり活発に活動する気温じゃなくてもなんだということぐらいである。
また、日本がワクチン製造や抗ウィルス薬製造が可能でも他国から購入のために動いていることが、発展途上国の抗ウィルス薬へのアクセスが困難な状況を助長し、身勝手に自国民だけのためにという批判である。でも当該国のリーダーであれば、やはり万全をきすために動くことはあるだろう。でも特定国に対して緊急時には薬での援助要請があることを日本は覚悟しておく必要がある。備えらればではやはりすまない。備えられない国からの要請に日本は応えなければならなくなる。それは同時に日本なりの感染拡大予防策、マスク、うがい、手洗いが必要であることを日常として国民に履行してもらうことしかないのは何も変わりはない。「冷静な対応をお願いします」という総理のインフォマーシャルはもうみれないだろうけど、個々人の対策は日常化してくださいというのは必要なときであるはずだが。そう暑い夏でもなんだ。