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テーマ:人権擁護法案って?(116)
カテゴリ:世界と政治
人権というより、人の尊厳という方がわかりやすい気がする。 あるいは、人道とか。 教育で言うと、尊厳というのは、尊く厳しい、つまりは高く深くというイメージになって、成長する権利のはずだと出てくるが。 最近の教育のおかしな話題になる人権というのは、平板にそのままでいること、のような気がする。 人道というのは、やるべきこととか、やっちゃいけないこととか、わかりやすいはずで、今まで起きてる問題は、この人道の話だと思うんだが。 ・・・答申の議事録の終わりを見ると、今までの人権擁護委員には基本的な資質が欠けているという話があったらしい。 いったい、どんな人権を目指してるんだろう。 翻訳して見ると、「Human rights」 と出る。「人間らしさの権利」だろう。 最近のヘンな使い方からして「personality rights、性格の権利」 かと思った。 「人権救済制度の在り方について(答申)」(平成13年5月)では、 『人々が生存と自由を確保し,幸福を追求する権利としての人権は,人間の尊厳に基づく固有の権利であって,』 ――なんか、具体的な権利と、理念的な権利とが二重構造になってるようで、それでいいんだと思うが、――尊厳をプライドとしか取らない者が多そうな気がする。 人権とは、「プライドを傷つけられない権利」 へと移行していこうとするのではないのか? 子どものストレスを減らすだろうか? むしろ、全てを自分の意識に引き受けなきゃならなくて、疲れるのではと思う。 日記内目次、資料、主要サイトのURL(日記ページ) 日記内目次、資料、主要サイトのURL(フリーページ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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この問題、よく分からないんですけども^^;
なんか最近は、「されるか、されないか」に支店が集まりがちな気がします。 自分がどうすべきか、ってことは、問題の枠外になっちゃうのかなと。 「プライドを傷付けられない権利」の前に、 「他者を尊重する義務」はないのかなとか。 ・・・関係ないことかもしれないですけど^^; (2005年04月20日 20時26分11秒)
反対派の多くは「自分が間違って加害者にされたら」って視点だけから考えていて、「自分が被害者になったら」「自分が本当に加害者になったら」という視点が欠けているような気がしてなりません。
(2005年04月20日 20時53分55秒)
まあ、するとかしないとか、傷つけるとか付けられるとか、そういうことって、「誰かが」やるのじゃなくて、起きることもあると思いますね。
そういうことに気づくべきだったり、傷つき過ぎを正当化したり、--この辺は日本人は明快じゃないし。 されるかされないか、加害者か被害者か、罪か権利か、そういう二分法で見られるのはろくなことにならないという不安かも。 結局は、人間たちの問題だろうと。正常な人が充分多いと安心していられる時代には、「いいことだ」としか思わないでしょうが。 いいことに決まっているから、政治が絡むと逆らえない不安がする、と。 ----------------------------- 楽天の中で初期に深刻な人権問題というのを二つ見ました。 しかし、委員会がどう有効かというと具体的にはわからない。 まあ、警察に行かずに、公的な全国組織が対応してくれる、という点で、駆け込み易いかな、とは思う。 それは、新しい看板があるといいという話で、中身が今よりどう違うべきかはよくわからん。 (2005年04月20日 22時57分49秒)
国民、いや人類全体の義務であって、一部の、人権委員会などという、ワケのわからん機関だけが考え、判断すべき事ではないと思うのです。
人権の概念それ自体を、一部機関に任せる。 こんなバカな話があって、いいわけがない。 人道に悖る行為で、それにより被害を蒙ったならば、その被害を蒙った個人、団体が「受けた被害に対して個別に提訴」すれば済む話。 それを追求できないから、人権擁護法をやるというのなら、それこそ本末転倒。 プライドでも尊厳でも矜持でも良いのですが、それがどう傷つけられたかは「傷つけられた当人、もしくは団体」の判断すべきことであって、人権委員会という組織の判断すべき事ではない。 基本概念が文章化出来ないものに対し、法権力だけ一部組織に与えて、概念が虚ろであるものを監視させ、裁かせる。 「虚ろな概念を、他から権力抑制されない人たちの手で裁く」 これが法治主義を破壊する、人治主義でなくて、一体何だというのでしょう。 (2005年04月22日 01時18分19秒)
Vossさん
>国民、いや人類全体の義務であって、一部の、人権委員会などという、ワケのわからん機関だけが考え、判断すべき事ではないと思うのです。 そうですよねえ。 理念を公開で語り合って準備する期間を、長く取るべきですね。 >人道に悖る・・・個別に提訴」すれば済む話。 隠された犯罪を暴く、という機能も必要でしょうが、『人権は拡大していく概念』 なんてのはねえ。 法務省の考えてるのは、裁判外解決というものを今より大きな本格的制度として導入することだろうと思います。 これからの時代に対応するためにと、民営化なんかの流行に乗るために。 人権というのは広く使えて便利な概念だと思ってたんでは。 ただ、民間の力を活用するにしても、民間のおかしな部分が生じるので、そこは官がしっかりすべきだろうと思うんですが、、、 この官がしっかりするというのが、今回とか今までのいろいろな法案 (男女社会共同参画法とか、児童に関するものとか、・・) からしてあてにならないと思います。 官には哲学的なほどのアカデミックな部分が必要じゃないかなと、民間を活用するためには。 (2005年04月22日 19時01分36秒) |
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