|
カテゴリ:坂木司
6/27(土)曇り
おはようございます。 九州では大雨が続き大変ですね。 一方で東北は例年よりかなり遅れて梅雨入り。 何かパッとしません。 気持ちだけは明るくいきましょう。 坂木司『何が困るかって』東京創元社 短編集。18編を収録。 人はそれぞれ多かれ少なかれトラブルや悩み事を抱えて生きている。 そんな困りごとに多少の味付けをしてショートストーリーに仕上げた短編集。 「勝負」 俺は毎日勝負をしている。その相手はバスの中にいて、すこぶる強敵だ。 肉薄はするものの未だ一度も勝てずにいた俺に、突如として勝利が訪れた。 その訳とは? 「仏さまの作り方」 ありがとうと言われるのは気持ちいい。 感謝する余裕がない人から言われるありがとうは重みがあって格別の快感を味わえること、そのためには自分が幸せであって、かつ自分を捨てるのに躊躇がないことが必要だと俺は気が付いてしまった。 幸いなことに俺は裕福な家庭に生まれ、また秘密のお宝が山の中に隠してあって、後はただありがとうを言ってもらえるよう努力すればよかったのだった。 そんな俺が行き着いたのはボランティアで、資産の全てを使い果たした俺はバイトをしながらボランティアを続けていた。 しかし、何を捨てても引き上げられてしまう繰り返しにほとほと疲れ果てた俺は、山にひきこもることにしたのだが、それでも何人かの奴がついてくる始末だ。 そして、お宝が眠る山の中で生活を始めると、やがて人はだんだん増えていき村のようになってしまった・・・。 僕が良かったなと思う2編を挙げてみました。 ちょっときつめのスパイスが効いた短編集といった趣きです。 18編もあるのでバラエティーに富んでいて楽しめると思いますが、著者は短編より中長編の方が向いている気がします。 下記URLで、著者の短編「ぶつり」がダウンロード出来ますので、興味がある方は読んでみて下さいね。 東京創元社のHPですのでご心配なく(笑)。 http://www.tsogen.co.jp/web_m/sakaki0607.html 【楽天ブックスならいつでも送料無料】何が困るかって [ 坂木司 ] いつもありがとうございます。 励みになるので応援頂ければ幸いです。 にほんブログ村 独断と偏見で選ぶベストテン 【東野圭吾】 順位をつけ難いので10作品ということで。 卒業【言わずと知れた加賀恭一郎シリーズ1作目】 新参者【加賀恭一郎シリーズ 短編連作集で最後に全てが繋がる 良かったなぁ】 探偵ガリレオ【ガリレオシリーズ1作目 湯川のキャラ立ちがすごい】 容疑者Xの献身【ガリレオシリーズ 説明不要でしょ(笑)】 宿命【殺人事件の容疑者は学生時代のライバルで、初恋の彼女の夫だった 初期の作品】 名探偵の掟【天下一大五郎が笑える】 超・殺人事件【かなり笑えるパロディー短編集】 ナミヤ雑貨店の奇蹟【泣けた おススメ】 マスカレード・ホテル【山岸尚美がクールでいい】 秘密【これも説明不要かな】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[坂木司] カテゴリの最新記事
|