『恋愛適齢期』
録画しておいた『恋愛適齢期』を見る。前半はユーモアとテンポのいい脚本、そしてJ・ニコルソンのD・キートンの芝居でよく見せるので、この調子でと思っていたら、後半ややダレた。考えてみれば、寝ちゃったら、一丁上がりだからなあ。その後、障害がないから、その体験を脚本にして反感を買ったり、毒にも薬にもならない医者役のキアヌ・リーブスを絡ませたり。キアヌ・リーブスは言ってみれば、かませ犬。しかし、もともとJ・ニコルソンはD・キートンの娘の恋人として登場しているので、娘もまた、かませ犬。かませ犬は二人も要らない。せっかくキアヌ・リーブスを出すなら、もうちょっと意味のある役で見たかった。「監督。俺の役、この話に必要ですかね?いや、大先輩の2人と共演できるだけで満足ですけど、ただのいい人じゃないっすか?」とキアヌは言ったかもしれない。心の中で。このモチーフで、130分は長い。100分なら、よかった。J・ニコルソンみたいなジジイになりたい。