ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-の第15話を見ました。
第15話 抱擁―呼ぶ合う者達―
12年前
「我が軍をISDAの軍事部門に、か?」
「はい、ジルアードの力を世界に知らしめるよい機会になるかと」
「分かった、その話受けようではないか」
「そうなると、その責任者ですがラジーナ殿下が適任かと」
「そうであろうな」
花壇で遊ぶ
アーシムの背後に立つ
ガーネット。
「大変です、ラジーナ殿下が!!ラジーナ殿下が!!」
《たとえどんな障害があっても必ずトアの元に辿り着いてみせる》
地球では度重なるドラゴンによる騒動に、タナトスへの攻撃を急ぐ機運が高まっていた。
月都市でDプロジェクトの準備として、アヴニールの点検とTYPE-Xの積み込みを進めるドラゴノーツ達。
「ご機嫌いかがかな?相変わらずよい目をしている。悲しみに満ちた目。いよいよISDAは君の仲間に攻撃を仕掛けるつもりのようだ」
「攻撃?行かせてはダメ!!そんなことをすれば取り返しのつかないことに!!お願い、私をここから出して!!」
「ダメだ、君は僕のものだから」
「このままでは地球が消されてしまうわ」
「それは面白い。星一つ消える瞬間なんてそうそう見られるもんじゃない」
「面白い?地球はあなたの故郷でしょ?何故、そんな平気な顔をしていられるの!?」
「君の方こそ何故地球の心配をする?ドラゴンのクセに」
「…っ…それは…」
「地球が滅亡しようが、人間が何億人死のうが僕には関係のないことさ」
「何ですって!?」
「人間なんて所詮自分のことしか考えない愚かな生き物に過ぎないのさ」
「愚か…?あなただって人間でしょ!?」
「そう、だが僕は選ばれた人間だ。全ての頂点に立つ人間なんだよ」
「命は全てにおいて平等なもの。その存在に上下などない。それに私は人間が愚かで自分のことしか考えないなんて思わない」
「へぇ、ドラゴンが人間を語るのか」
「時に人間は自分の欲望を暴走させてしまうことがある。でも、人間には人間の心には愛があるわ!!」
「愛?」
「誰かを守りたい、そのためには自分を犠牲にすることができる。そんな大切な人のことを思える愛、それが時に想像もしない大きな力を生むこともある」
「愛、それも人間の欲望。醜い人間の性じゃないのか?」
「あたしは信じてる。その醜さも愛の美しさ、全てが人間らしさなのだと」
「ふぅん、愛の力ね。それはカミシナ・ジンのことを言ってるのかな?」
「何故ジンのことを!?」
「よいことを教えてあげるよ。彼はもうすぐここへ来る」
《嘘、ジンは私がここにいることを知らないはず…》
『殿下、現れました』
「準備は?」
『整っております』
「間もなくご到着だ」
「本当にジンが!?」
「愛が大きな力を生むと言ったね。本当かどうか君の王子様に証明してもらおう」
トアを追い求め、
アーシムのいる火星へと辿り着く
ジンと
ギオ、
アキラ、
マキナ。
だがそこには、囚われた
トアを救い出そうとする
ジンと
ギオを待ち受ける、
アーシムと
ガーネットの罠が張り巡らされていた。
「突破するぞ、ギオ!!アキラ、このまま一気に行くぞ」
「
おぅ!!」
更に増えたアガシオンを
アキラと
マキナが引き受け、
ジンと
ギオは先へ進む。
ドームを割り、宮殿へ入る
ジンと
ギオ。
宮殿の中は更に罠が張り巡らされており、軍人達に囲まれ、攻撃を受ける
ジンと
ギオ。
「無様だな。見てよ、あの姿」
「愚かなのはあなただわ。人が傷つく姿を見て喜ぶなんて、あなたこそ最も愚かな生き物だわ」
「へぇ、そんな怒った顔もするんだ。素敵だね」
卑劣な罠に苦戦する
ジンと
ギオだが、最上階に遂に辿り着く。
ギオは
ガーネットと戦い、
ジンは
トアを助けようとするが、背後から
アーシムに攻撃を受けていた。
気を失った
ジンは
アーシムに足で踏みつけられる。
「トアを、トアを…放せ」
「汚らわしい!!」
「止めてぇぇ!!」
トアはCSSの効いている空間の中にいるのに自分を閉じ込めていた特殊ガラスの檻に少しずつヒビを入れていく。
それを見て驚いている隙に
アーシムは
ジンに顔を殴られるのだった。
フラフラな
ジンは少しずつ
トアに近づいていき、ガラス越しに手を合わせるとガラスが割れるのだった。
「迎えに来たよ」
「ありがとう…」
そこに
アキラと
マキナも合流しにやって来る。
「ムフフフフ、愛の力か…。面白い、実に面白い…。ウフフフフ、フハハハハハ!!」
次回、「慟哭―引き裂かれた運命―」
ドラゴノーツ DVDvol.3
新ED FIGHT OR FLIGHT