魔人探偵脳噛ネウロの第20話を見ました。
第20話 机
神経毒によるものとみられる変死事件が発生する。
事件の第一発見者の
弥子と共に現場に行った
ネウロは、被害者が赤い机の引き出しに首を突っ込んで死亡している状況を見て、捜査に乗り出した。
「先輩、ガイシャの死因は神経毒の中毒死と見て間違いないそうです」
「自殺か、それとも…」
「きっと怪盗Xがやったんだと思う。」
「Xだと!?」
「だって、あたし見た…」
「先生、早合点しすぎですよ」
「こらこら、勝手に入ってくるんじゃない」
「すいません、先生の呼び出しを受けたもので…」
「弥子ちゃん、見たのか?怪盗Xを」
「きっと先生は空腹すぎて幻覚でも見たんでしょう。さぁ、此処は刑事さん達に任せて退散しましょう」
ネウロが興味を抱いたのは、
Xの犯行と見間違うほどの赤い机。
あかねに調べさせた結果、その机を作ったのが池谷という家具職人だと知り、さっそくその店を訪ねた。
トロイの木馬にちなんで“トロイ”と命名された現場の赤い机の素材は、精密な加工が可能なエボニー材を使っていた。
池谷の話によると、トロイの前の持ち主も同じように変死していたらしい。
家具を女性のように考える風変わりな池谷は、情熱を込めた自分の作品が持ち主を殺してもおかしくない、と言い切った。
そんな折、池谷を訪ねてきた後輩の家具のデザイナーである大塚輝希の話から、トロイの内部に秘密が隠されていることが明らかになった。
それは、引き出しを開閉する際の空気圧を巧みに利用した隠し扉。
池谷の店の机の隠し扉からカードを発見した
ネウロは書かれている文字の翻訳をあかねに指示する。
笹塚ら捜査陣は、隠し扉を利用すれば殺人が可能と見て、取り調べを開始した。
そして、池谷の店から、殺人に使われた神経毒が発見されたことから、池谷が犯人の可能性が高まった。
しかし、
ネウロが知ったカードの文字の内容を見て、警察に急ぐ。
「犯人はお前…」
「ではないそうです。はい」
笹塚に許可を貰って、池谷と話す
ネウロと
弥子。
「このカードを翻訳させていただきました。『私の大切な女を譲ります。この女はもうあなただけのもの。末永くお付き合い下さい』粋なことしますよね。ある日突然、大事にしていた机から感謝の言葉が贈られるだなんて。手塩をかけて育てた娘に殺人なんてさせたくないですよね」
「当たり前だ」
《この人、性格的にはアレだけど作ったものへの愛情と責任を忘れない精彩な人だ》
同じ机、同じ毒以外の共通点を
笹塚から聞いた
弥子。
机と毒以外の共通点はペットも同じ毒で殺されていることだった。
大塚の家具会社の顧客名簿に被害者の名前があることを知った
ネウロは大塚の元へ向かう。
「犯人はお前だ!!」
大塚を指差す
弥子。
大塚は師である池谷通が制作した机「トロイ」を利用し、購入者2名を毒薬で殺害した挙句、自身の考えが合わない池谷に罪を着せた犯人だった。
豹変時には「家具の全てはフィット感」と主張しながら自らの机を変形させ、パワードスーツのように全身に装着し、内部に仕込んだ武器であるボウガンや拳銃で池谷を直接殺害しようと意気込んだが、魔帝7ツ兵器の朽ちる世界樹による攻撃に遭い、大量の家具の下敷きになるのだった。
「これでより多くの家具と一体になれただろう」
次回、「整」
魔人探偵脳噛ネウロDVDvol.5