黒執事の第23話を見ました。
第23話 その執事、炎上
『私がファントムハイヴ邸にお仕えして二度目の炎を、私は綴るしかできません。このお屋敷での物語を。それが私の役目、ですが…それも終わりですね』
万博で起きた不可思議な事件ののち、
セバスチャンと合流したものの、あることをきっかけに
セバスチャンは
シエルの前から姿を消してしまう。
ひとり残された
シエルは、なんとかロンドン行きの小型定期船の貨物室に潜入し、そこに突然現れた
葬儀屋から、ロンドンで大きな事件が起こりつつあることを教えられる。
風に乗って聞こえてくる人々の悲鳴に気がついた
シエルが、慌ててその方角を見ると、なんとロンドンの街が赤く炎に染まっていた。
あまりの出来事に呆然とする
シエルは、さらに
葬儀屋からもうすぐ死ぬと予言めいた不吉な言葉を告げられるのだった。
「痛いでしょ?苦しいでしょ?悪いわね、私にはとどめを刺してやることはできないのよ」
ロンドンの街では炎の中を忌まわしいと言いながら歩く
グレルの姿があり、大火はフランス人の仕業だという噂が瞬く間に広がっていく。
女王の身体はすでに膿んで腐ろうとしていた。
浄化しようとする
アッシュに対して、このまま夫の身体でいたいという女王だが、それは
アッシュには不浄と捉えられてしまう。
「不浄、ですね。女王といえどやはり人間…なんと愚かなのでしょう。そしてなんと悲しい…。この堕落した地が抱える全ての涙は人間が男と女に分かれた時から始まった…。いくら情けをかけてもやはり人間ではダメなのですね…人間では…」
そう言って涙を流してロンドンへ向かう
アッシュ。
炎にまかれるロンドンを見下ろしながら、そう高笑いをあげる
アッシュの前に
セバスチャンが現れる。
「御感想は?」
「1666年のロンドン大火に比べれば大分火の回りが遅いようですね」
「そうなんです。不浄も悪徳も一度こびりついてしまうとそれを根絶やしにするのはとても骨が折れる。ですが、この炎が全てを焼き尽くした時こそ清浄な大地に、待ち焦がれた扉が現れるのです!!」
アッシュは
セバスチャンと一つになってもいいと言い出す。
「私こそ、あなたの忌み嫌う不浄の源泉なのでは?」
「全ての物事は突き詰めればある種の強烈な光を放つ。朝と夜、男と女、光と闇、それらが研ぎ澄まされた状態で一つとなれば我が父に愛されし始原の存在となる」
「私もあなた好みの悪趣味な継ぎ接ぎ人形に?」
「いえ、お望みならば、私は女としてあなたを受け入れることもできます」
シエルは炎の中で
メイリン、
フィニ、
バルドと再会し、炎をまき散らす元凶であるプルートゥを殺せと命じる。
メイリン、
フィニ、
バルドの3人は涙を流しながら操られたことで自らの誇りを奪われ、目的もなく生かされ、利用されているプルートゥを殺すのだった。
『どうせ死ぬなら、あいつの望む魂で死にたい。それは僕自身が誇りを取り戻すための――』
女王に会いに行った
シエルだが、女王は既にに朽ちており、
シエルが女王を殺したと勘違いされて兵に囲まれて銃で撃たれてしまう。
倒れた
シエルは
セバスチャンとの契約に目覚め、流れた血が契約の円陣を描く。
「あなたはここでは終わらない」
シエルの元に現れた
セバスチャンは兵達が放った銃弾をすべて止める。
残された兵は、怯えながら人間じゃねえと
シエルを抱き上げる
セバスチャンに言う。
「えぇ、私は悪魔で執事ですから――」
次回、「その執事、滔滔」
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