おおきく振りかぶって~夏の大会編~の最終話を見ました。
第13話 また始まる
美丞戦との試合が終わってもすぐに新人戦や秋大会があるため、
花井の提案で全員の『目標』を一つにする事にする。
みんな甲子園出場や国体優勝、ベスト8など書いてみたものの、現実味をイマイチ感じていなかった。
「じゃあ全員、つまり甲子園には行きたいってことだな。で、田島と三橋は甲子園優勝か」
「なぁ、目標って統一すんだろ?じゃあ甲子園出場以上とかにすれば全員一致…にはならないか…50点目指すのと100点目指すのとくらい違うもんな」
「全国制覇で統一しようよ」
「それだと俺にとっては、その…前日感なすぎっつうか…」
「現実感ないくらいじゃないと目標って言わなくねえ?」
よく考えずに書いたと告白する
三橋に
泉もそれに賛同し、明日までしっかり各自で考えてくるという結論に至る。
モモカンは目標が決まったらそこへ向けた練習メニューを日割りで作ると宣言し、ますます練習はキツくなるけど高い目標を立てるのなら、それなりの覚悟が必要だと告げる。
「私は全部勝ちたいよ。でも野球するのはあなた達だからね、今日選手権大会が終わってあなた達の高校野球生活は後丸2年。この2年をどう過ごすのか明日までよーく考えてきてちょうだい」
練習終了後、
三橋に
阿部からメールが届いており、読んだら返信しろとタイトルにまで書かれていた。
そのメールを偶然見てしまった
篠岡は
三橋に
阿部のお見舞いに行ってはどうかとアドバイスする。
「ゆっくり話せるの今日くらいかも」
篠岡に地図を書いてもらい、
三橋は
田島と
栄口と3人で
阿部の家に行くのだった。
阿部家で出迎えてくれたのは
阿部の弟で名門だった荒川に属していた
田島を尊敬しており、目をキラキラと輝かせていた。
新人戦にギリギリ間に合うと答える
阿部だったが、捻挫がII度のため2週間での完治は難しく、
田島は今は無理をしないで完治させる事を念頭においてはどうかと勧める。
「新人戦と場合によっちゃ秋大も俺がキャッチャーやるからお前はきっちり治せ」
治るまではしっかり食べようと
阿部は出前をたっぷり注文し、出前が届くまで
田島は
阿部の弟のにスイングを見るのだった。
残された
三橋はさっさとメニューが決められずに目が泳いでしまい、結局
阿部に怒鳴られて『カツ丼』に決める。
――頑張るぞ、ちゃんと話すんだ
「その新聞、今日の結果載ってんぞ。…負けちゃったな」
その言葉から
三橋は自分が何をしにここに来たかを思い出すのだが、
阿部が先に口を開く。
「俺、約束破ったからごめん!!怪我も病気もしねえでお前の投げる試合は全部捕るって言ってたろ」
「あれは、俺情けないから安心…」
「そうだけど!!俺が捕りゃお前が自信持つってのが、俺嬉しかったのに…悔しいから謝らせろよ!!ごめんな!!それから初めて会った時、首振んなっつってごめん。あれは俺の間違いだったんだ」
三橋もまた首を振った事で色々と学び、
阿部に頼るばっかりだったので、これからは自分を頼ってくれと話すのだった。
「…分かった。力合わせて強くなろう!!」
「うん!!」
三橋のとびっきりの笑顔を初めて見た
阿部は動揺を隠せず、
棒名のことも考え違いしているのではと考えるのだった。
――怪我して焦る気持ちは怪我しなきゃ分かんねえ。怪我して干されて、復帰したのにまた干されて、か…
チームの目標を一つにするという話を
三橋から聞いた
阿部は
三橋が甲子園優勝というのを目標にしていることに驚く。
「監督は何っつってた?」
「か、監督は覚悟しろって…目標持ったら厳しくするって」
――録音も再生もおぼつかねえな…
「あと監督は全部勝ちたいって言ってたよ」
「春大会、浦和市営に見に行っただろ?あん時、モモカンが高過ぎる目標は目標にならねえってつったんだ。そん時はそんなもんかなと思ったけど、確かにあん時はほとんどの奴がベスト8でいっぱいいっぱいだったかもな…。モモカンもお前も田島もいい意味で馬鹿っつっこと。おし、俺も甲子園優勝にしよう。練習が厳しいのは望むところだし、ま、まだ実感はねえけど監督とお前と田島が優勝目指すんなら俺もそっち側に入りてえよ」
そこに出前が届いて皆で美味しく食事をとり、すっかり御馳走になった
三橋と
田島は大満足で家に帰ると、
三橋が笑顔を見せたことで
阿部の弟は
三橋をいい笑顔の人と勘違いするのだった。
帰り道、
叶から
三橋に三星も負けてしまったようだが、来年の夏に向けて頑張るとライバル宣言の内容のメールが届く。
「ライバルじゃん。いいな、三橋」
嬉しさを隠せない
三橋は自転車に乗りながらみんなへの想いを馳せる。
「俺、田島くんに唆されてないよ。俺の目標は…全国制覇だ!!」
「だよな!!」
――俺達のじゃなくて、チームの目標にしなきゃいけないんだ。皆で目指さなきゃできないことだから――――
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