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カテゴリ:オーケストラ
といっても、これは風邪への対処の話ではなく、楽器の「弾き始め」のことである。われわれアマオケだとまずは楽譜のごく基本的な情報を視覚に入れて何とか対処しようとすることが多いのだが、プロ奏者による練習があると、それだけでは対処できないことが多々あることが再確認できる。
弾き始める前に頭の中の準備は終わらせておかなければならない。「そのフレーズはいったいどういう意味なのか」「他の楽器との絡み方は」といったことは、パート譜を見てその場で判断することができない。そういう準備があって体が反応するかが勝負なのだ。 さらに現場では、弾き始めるわずかに先に次にやるべきことの準備を瞬時にやらなければならない。自分でもよほど意識していないと忘れてしまいそうになるのだが、オケでは自分のパートがやるべきことがスイッチを切り替えるように変わっていくことがあって、弓を運ぶスピードとか、使うべき場所とか、同じやり方で続けてはいけないことが多々ある。 しかし、これも実は事前に意識しておかないとできない。瞬時に体が反応するか、時間の運び方が音楽の肝である以上、それは外せない重要項目だ。仲良くしていただいている何人かのプロの音楽家に会って話すときには必ずこの話になる。先を読んで準備して現場に臨むというサイクルがうまく成立すると演奏の楽しみ方も変わっていく。特に弾き始めのための準備がやはり肝心である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 9, 2010 10:37:10 AM
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