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カテゴリ:オーケストラ
やっぱり楽しい。この日の市民オケのはマーラーの交響曲第6番第4楽章。ただでさえ複雑なマーラーの曲、弾くのが精一杯という感じもしないではないのだが、マーラーは細やかにいろいろなことを書き込んでいて、それを発見しながら練習していくと面白いのだ。
「なんだかよくわからない」で済ませてみたり、最後は「楽譜に書いてあるとおりにすればそれらしい音にはなる」といってみたりするのが、マーラーをやるときによくあること。ただ、最終的にそう言ってしまうのは構わないと思うのだが、最初からそう言ってしまってはもったいないような気が個人的にはする。 スコアを読んでいくと、やはりすごいことが書いてあるなあと感じる。ホールを立体的に響かせようとしたり、音色を面白いものにしてみたりという、いろいろな工夫、こだわりが隠されているのだ。そして、CDでもライブでも、いい演奏はそれを確実にやっていて演奏効果も高い。求められている音楽に対して心をオープンにすることも大事なことだと思う。 「いつでも考えずに心地よく」なれる音楽ではないのだが、ドロドロの中に至高の美しさがある、そんなドラマを楽しんでいくというのがいいなと思う。練習中に他のパートがつかまっているときも、スコアを読んでから参加すると、とにかく納得できるのだ。本当に演奏を「作って」いる感じがする。 休憩後はモーツァルトの交響曲第31番「パリ」の初合奏。こちらはマーラーと違った音楽。ライトな美しさがきっちりとできなければならない。マーラーの後だと力が抜けてとても軽く弾けるのがいいなあと思う。ただし、本番はもちろん逆順だが...。 こちらはさらっと弾けてしまうように感じられがちだが、実は本当に理解して作っていくことが大事だし、それをできるチャンスでもある。簡単に見えるからこそ、そこでスコアを読んでから練習に行くこともおすすめだ。個人を単純に足していったものがオーケストラの合奏というのでは、もったいないなと思う。 ちなみに、この日は朝から夕方まで立ち仕事。ヘロヘロになりながら練習に行ったのだが、熱っぽくなり「もしや、インフルか?」と思ってしまった。しかし、これは単にマーラーでテンションが高かっただけのようだ。心地よい疲れの中、翌日も同じ仕事なので、泣く泣く飲まずに帰宅、さっさと就寝したのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 31, 2011 04:43:29 PM
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