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カテゴリ:三国志・中国史
ラストは恒例、怪異以外のネタを。
北斉官職一覧表に「金紫光禄大夫」「銀青光禄大夫」というカラフルでハデな官職が出てきました。 唐代にもあったようです。 二人並ぶとさぞきらびやかだったでしょう(服の色の話では無い)。 北周の宣帝は息子に譲位した後「天元皇帝」と称したそうです。 偉さが天元突破してる。 「南北朝時代」(中公新書)には、南朝との統一も視野に入れて皇帝より上の称号を作ったのでは、と説明してありましたが、これなら宇宙大将軍も臣下にできそうですね。 反乱したらその辺の銀河系をつまんで投げつければいいし。 侯景の乱から30年ほど後の話なので、宇宙大将軍に対抗したわけではありませんw 帝紀 神武帝・高歡 (P12)(神武は)その目は光り輝き、長身で頬骨が高く、歯は玉石のように白く(後略) ★目には星、歯はキラリ。蘭陵王の祖父も少女マンガのヒーローみたいな明眸皓歯ですな。 (P62)高祖は以前、息子たちの見識を試したことがあった。各自にもつれた糸をほどかせたところ、帝ただ一人が刀を抜いてこれを斬り、「乱れたものは斬らなくてはならない」と言った。高祖はこれをよしとした。 ★おお、ゴルディアスの結び目!あちらの逸話が入ってきてたんですかね? 後主・高緯 (P154)武成の時代、胡皇后のために真珠で出来たスカート、ズボンを制作し、かかった費用は計算できないほどであったが、失火によって焼けてしまった。 ★後主が穆皇后のためにもう一度作ったそうです。七宝車と言う宝玉で飾った車も。 真珠は布に縫い付けてあるのか、ネックレスをつないだみたいなやつのかどっちなのかな。 薛孤延 (P260)高祖はかつて北方の牧場へ馬の視察に赴き、その途中で豪雨に遭い、大きな雷が大地を震動させた。 前方に仏塔が一つあり、高祖は薛孤延に銘じてこれを見に行かせた。そこで薛孤延は馬を走らせて騎馬用の長矛を持って前進し、仏塔から三十歩より前まで来た時に、落雷による火災で薛孤延の顔面に火が付いた。 薛孤延は「殺」と唱えながら仏塔の周囲を駆け回ると火は消えた。 ★本人は眉と鬢、馬はたてがみと尻尾が焼け焦げていたそうです。高祖は「薛孤延は霹靂と戦うことが出来るのだ」とほめていますが、雷が鳴ってるときにしたらいけないこと(長物を持つ・高い建物の近くにいる・姿勢を低くしない)全部してるな。 仏塔「何この人怖い」 魏蘭根 (P328)母親を常山郡内に埋葬しようとしたところ、そこにはすでに董卓の祠廟があり、柏の木が植わっていた。魏蘭根は董卓が極悪非道の人物であり、祠廟が現在まで残されているべきではないと考え、そこで柏の木を伐り倒して棺用の材木とした。 伐らない方が良いと助言した人物もいたが、魏蘭根は全てを取りつくし、少しも心配する素振りはなかった。 ★悪人だろうと単なる祠荒らしでは・・封印のための木だったり母ちゃんが呪われたりしたらどうするんだ。 他にも捕虜になった美女を下賜されたのを断って故郷に帰してやったら、その州で麦の一茎から五つの穂が生える豊作瑞兆も記載されていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年04月06日 11時25分57秒
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