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2010年01月19日
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中学生の頃、自転車通学をしていた。

3キロほどの道のりだ。

2年生になってヘルメットを着用するようになった。

いまでこそあたりまえになっているが、当時そんなことをするのは

市内では私の通っていた中学校だけだった。

モデル校として試しにやってみて、具合が良かったら他校でも

採用する方針だったのだろう。

センスのわるいヘルメットだった。

色は白。形はバイクの女性用ヘルメットのよう。

このヘルメット着用は本当にいやだった。

道行く人が、大人も子供も、ものめずらしげに指をさして笑う。

「ぶはっ!」「おい、みろよあれ」「おもしれえ!」

傷つきやすい年頃の青少年にとって、それは拷問だった。

であるから、私をふくめ生徒たちは、ふだんはヘルメットを着用せず、

学校の近辺だけで着用していた。



6月だった。

放課後、ヘルメットを着用し校門を出た。

そろそろヘルメットを脱ごうかなとおもったとき、

ぽつぽつと雨が降ってきた。

雨ガッパに着替えるのはめんどうだった。蒸れるのもいやだった。

せめてあたまを濡らさないように、ヘルメットはかぶったままにした。

幹線道路からはずれた細い道を走っていた。

雨は小降り。だんだん激しくなっていく。

ゆるい左カーブにさしかかったとき、前方から乗用車がきた。

ぶつかりそうだったので左によけた。

道の両側は幅・深さとも50センチほどの側溝で、

市の怠慢でフタがなかった。

ずこっ!

前輪が落ちた。

あああっとおもった次の瞬間、目に火花が散った。

側溝上部をよこに走っているコンクリートの梁に脳天をぶつけたのだ。

気がついたら、ひざから下が水の中だった。

ほんの1,2秒気絶したらしい。

もっと長かったら座りこんでいただろう。

からだはどこも痛くない。

顔をあげてさっきのクルマをさがしたが見当たらない。

あのまま行ってしまったようだ。

自転車を持ち上げて道路にだし、自分もでた。

自転車を立てるとハンドルが30度ぐらい曲がっていたので、

まえにいってタイヤを両足ではさみ、両手でぐいっとなおした。

そして自転車に乗り、家路に着いた。

びしょぬれの足でペダルをこぎながら、

ヘルメットしてなかったら死んでたかも、とおもった。

それからしばらく首筋がちょっと痛かったが、病院にはいかなかった。



30年ほど経った寒い冬、

からだの左上半身──肩・背中・腕・指先がしびれるようになった。

大学病院でレントゲン検査してもらったら、首の骨が変形していて、

それが神経を圧迫している、とのことだった。

そのときは首にギプスをしたら1ヶ月ほどして治った。

それ以来、ときどき左上半身がしびれる。

医者のアドバイス通り、なるべく下をむかないようにして生活している。



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<ほっと一句>


ありがたや スーツのポッケに 二千円







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最終更新日  2010年01月19日 11時32分22秒
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