せいやんせいやん

報道番組でアナウンサーがよく、

「子育て世代のカップルが……」と言うが、変な言葉だ。

世代でひとくくりにはできないだろう。

１０代の子持ちもいるし、シングルマザー（ファザー）もいるし、

独身者もいるし、子供のいない夫婦もいるし、

若い配偶者の連れ子を育てている年配の再婚者もいるし、

産んでおいて育てない夫婦もいるし、

その他いろいろいなケースがあるだろう。

これは、「子育て中のカップルが……」と言うべきだろう。

どうしても「世代」という言葉を使いたいのなら、ついでに、

「子離れ世代」「親離れ世代」「認知症世代」「退職世代」

「介護世代」「自殺世代」「（老人用）紙おむつ（使用）世代」

「生活保護世代」「再婚世代」「ゲーム世代」「読書しない世代」

なども使ってみてはどうか。

そう言えばかつて、「反抗期」なる言葉があった。

親に反抗する年代。１０代だろう。１５歳前後か。

現在は年齢に関係なく親をぶっ殺す世の中だから、死語になった。


それと、

けさの読売新聞の下段の宣伝に、

本「おひとりさまの介護はじめ５５話」なるものがある。

誰かが作って流行らせた言葉だろうが、

この「おひとりさま」が気になる。

当事者にとっては、小バカにされているような感じを受ける。（少なくとも私は）。

これは、おひとりさまじゃない人（既婚者）が優越感を持って上から目線で、

おひとりさま（独身者）に向かって使っている言葉だ。

ま、１００歩ゆずってそうじゃないとしても、すくなくとも、

「お疲れ様」や「ご苦労様」が、時と場合（受け手の虫の居所など）によっては

不快に感じられる、のに似ている。

そろそろこのような思慮に欠ける言葉も、死語になってよさそうなもんだが。

だいたいこのタイトルを見て、「おひとりさま」が快く手に取るだろうか。

↓こっちのほうが、よっぽど実になるんじゃないの。

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あ、自著の宣伝になっちゃった。あはは。



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<ほっと一句>

朝床で春の足音聞こえくる