今年の59冊目
【中古】 疾走上 / 重松清
【中古】 疾走下 / 重松清
空っぽの世界。
孤独という言葉だけでは現わしきれない、
なんていうか、にんげんと繋がりたいという飢餓感。
そんな風になってしまったのは、
決して彼のせいではないのだろうけど。
生まれてきた場所・時間・環境
これは運命
そして生まれてきたものはすべて死ぬ
これは宿命
運命は自分で切り開いていくもの?
切り開く前に運命に押しつぶされるのは自分の責任?
何か救いがなさすぎるようで、最後に次世代に希望をというのが、
ちょっとステレオタイプと思いつつ。
どうして彼が救われなかったのか・・・
どうしたら救われたのか・・・
哀しいお話でした。