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カテゴリ:america
アメリカ社会の病理を伝える記事を、ご覧下さい。 上のブログ記事は、2014/4/22に放映されたNHKクローアップ現代を受けて、若き経済学者in南魚沼さんにより書かれたものです。今、改めて、この記事を引用させてもらった意図は、アメリカの超格差社会を演出し、それを創りだし、君臨する人物が、大統領選挙の有力候補にのし上がっているという事実に注目したいためです。そう、あのトランプその人です。 ニューヨークのトランプタワーは、超豪華な住環境を提供するセレブ向けのビルと紹介されていますが、この建物に入居する住人達は、徹底したセキュリティで守られていて、それが故に、ここが選ばれるのだが、この現実は、高額な入居料で安全を購入しているということを意味します。それと同時に、かれらは自治体に高額な税金を納めている可能性があるが、その税金が自らの安全に使われていないという不満も併せ持っている人達でもあるはずだ。 このパラドックスが、上の記事のような富裕層による自治体の独立に結びついている。自らの納税を自らの住環境整備のために使う仕組みとしての自治体独立だ。 ところで、かれらは、何故に富裕でいられるのか?を問わずに、彼らの実体を知ることはできません。現代産業社会では、成功した事業家に対して、超高額の報酬が、当然の報いとして支払われている。アメリカでは、その巨額さが飛び抜けている。年額100億円超のレベルと…。 当然、彼ら事業家の所得の源泉は、膨大な数の労働者の労働に求められる。もちろん、これは、アメリカ国内で完結している仕組みではなく、国際的な広がりの中で成立している、世界的な富の収奪メカニズムに他ならない。 この収奪メカニズムが機能するためには、実は、きわめて不安定な労働環境の存在が不可欠である。明日の就業が見込めない不安定労働者、その経済的窮状を底辺に組み込んで成立する、重層的階層構造をなす超格差社会。この仕組みを「現代の奴隷制」と云わずして、何とするか。 トランプは、まさに、この超格差社会の頂点に君臨する人物に他なりません。彼は、この階層構造を是認することはしても、その否定や改革を指向することは、断じてありません。 奇妙なことに、彼の支持者の多くは、この階層構造の底辺で苦吟する労働者だという。彼らの不満を、言葉巧みに吐き出させ、自らの理解者を装っている、ペテン師こそ、トランプなのです。 このような人物が大統領候補として、臆面もなく登場してくる、現代アメリカの病理を憂えずにはいられません。「アメリカ、死ね!」と怒り叫ぶ膨大な数の人々が、いつどこで表舞台に出てくるのか…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 2, 2016 10:05:27 AM
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