鴨川ホルモー1 万城目学 渡会けいじ
万城目学の同名小説の漫画化。角川コミックス・エース。今年のゴールデンウィークには映画化もされるようで、角川お得意のメディアミックスですか。あまり買う気もなかったのだけど、帯に描かれていた早良京子の絵に惹かれて買ってしまいました。でも、話の流れからすると、早良京子に萌えさせるのはいけませんね。この人は、可愛いというイメージよりか綺麗というイメージだし、もっと人を遠ざけるような雰囲気でないと。早良京子に読者を感情移入させると、後の展開も苦しいかと思うのだが。 2008年9月発行で、だいぶ経ってから買ったのだけど、まだ初版でした。原作が売れたようにはこちらは売れていないのかも知れません。 今の学生さんというのは、もうちょっとリッチかと思っていたのですが、(まあ最近不況だし、それもどうかと思うのですけど。)ここに描かれている学生のアパートの雰囲気とか、意外とプアーだったので、自分の学生時代も思い出し、あんまり変わってないなーと親近感を覚えたものです。「レナウン娘」で踊る「吉田代替わりの儀」もしっかり描かれていたので、実際に視覚化されたものを見ると、いやー、読んでて恥ずかしい。「鬼」のイメージは、原作を読んだ人には、読んだ人だけのイメージがあると思うのですが、私の思っていたイメージとは違っていました。私のイメージだと、服は着ていないし、顔の造作も、もっと鼻が出たり凹凸があるイメージだったのですが。全体に、見えるか見えないかという透明な雰囲気のものをイメージしていました。小説の視覚化は、ラノベのようにイラストでイメージが固定されていれば漫画やアニメになっても違和感ないかと思いますが、文字でイメージしていると、こうずれてくる感じがありますね。→トップに戻る