お迎えの試練
今日はチビが学校のお泊まり行事から帰ってくる日。出発時にミスして大遅刻したため、本来ならひとり帰りのところを誰かがお迎えに行かねばならん。浪人生の小鬼が快諾してくれたので、場所と時間を確認してお願いし、自宅を出る時刻には電話を入れた。早めの時間だったが、既に最寄り駅へ向かっているらしい。しかし。案の定というか、お迎え時刻が過ぎたころ、学校から電話が入った。小鬼が辿り着いていない。小鬼に電話を入れ、メールを入れ、どうにも連絡がつかずおろおろしていたら、まずはチビの先生から連絡が来る。状況がわかったらご連絡します、と返したとたん、小鬼から電話が来た。「ごめんなさいっ……迷って、ますッ……」呼吸が上がっている。小走りのようだ。ただ、居場所は目的地のすぐ近くの様子なので、「まあ、がんばれ」と励まして電話を切る。各方面に連絡をつけ、ようやく30分遅れで小鬼は現地に到着した。やれやれ。「遅れるときは、連絡入れなくちゃダメだよ!」相方がコンコンと説教しているが、そう言う相方が「待ち合わせに遅れそう」って連絡くれた試しは無かったよなと、もごもご口の中で言ってみたり。とにかく。「遅れそう、って時点で連絡してね。待ち合わせ時間より前に連絡するのが大事なのと、間に合うかもしれないと思うぎりぎりでも、『ちょっと遅れるかも』って連絡して。それで間に合えば、間に合いましたねーで済むんだから」小鬼には、基本的なところを教えておこう。いろいろと失敗もあるけど、お迎えまでやってくれるのは助かった。喧嘩にならないよう、「今日はチビを甘やかしてやるように」と伝えたのもよかったかも。疲れ切って「キョウはジュクおやすみする」とぼやいていたチビも、帰宅して夕食のカレーを食べたら、「シュクダイにしてモラッテくる」と宣言して、けっこう元気に塾へ向かったようだ。ちょっとずつ前へ進んでるよな、って週末。いろいろ慌ただしい一週間が、ようやく終わる。