カテゴリ:どんぐり理論
糸山先生の引用させていただきます。
●「どんぐり倶楽部」の子育てと教育の理論(文責:どんぐり倶楽部・糸山泰造) ●「どんぐり倶楽部」の子育てと教育の理論は、 子ども達の(心・頭・体の)自然な発達(進化)に沿って、 無理なく無駄なく効果的な方法で人生を楽しむことが出来る力「考える力・絶対学力」を 育てるために、子供達から教えられたことを理論立てて整理したものです。 ですから、先に理論を作ったのではなく、 実践の中で子供達から全て教えて貰ったことばかりです。 ですから効果は全て検証済みですし、例外はありません。 機能的な障害がある場合でも認識方法は同じですから、 微調整をすることで対応することが出来ます。 また、「絶対学力」は何にでも応用が利く万能力である視考力を活用して育てますので、 幼児・児童期にしてはいけない三大厳禁学習「徹底反復・高速学習・大量暗記」さえ、 しなければ絶大な効果を目の前で確認することが出来ます。 <徹底反復という単純作業の反復> <高速学習という感情破壊行為> <大量暗記>という進化エネルギーの浪費は、 12歳という思考の臨界期を越えた後ならば、状況に応じて(ホントに必要であるならば) 取り入れてもいいものですが、 脳内進化途上である12歳までは厳禁です。 上記三大厳禁学習は全て単純回路(コピー回路)という1種類の回路しか使いませんので、 幼児・児童期に作らなければ作れなくなってしまう、 様々な思考回路を作る事が出来ずに思考の臨界期を越えてまうことになります。 さらに悪いことには、通常ならば、自主的な遊びの中でオリジナルの工夫をする時に 思考回路を作るチャンスがある(今まではあった)のですが、 現在では、この最後の砦さえも危うい状況になっています(習い事の殆どはコピー練習です) ので、完全に思考回路作成環境を設定しなければならなくなってきています。 つまり、偶然教育では通じなくなってしまっているのです。 このことに気付かず、幼児・児童期に貴重な時間とお金を使って、 勉強、学習、習い事、才能開発、幼児教育、早期教育という名前だけの思考力破壊学習を させている人を数多く見かけます。 どうか、お願いですから止めて下さい。 少なくとも、子供達にさせていることを自分で実際に一月体験してから考えてみて下さい。 子供は大人の何倍も敏感で順応性に優れています。 ですから、子供と同じ状況を知るには、 最低でも子供にさせていることの5倍のことを必ず全く同じようにして下さい。 そうすれば、子供に与える影響がどんなものかは実感できます。 自分の体で、自分の頭で、自分の心で判断して下さい。 思考回路は最長でも12歳以前に刈り込みが始まります。 それまでに作ることが出来なければ一生作ることは出来ません。 細胞は生まれ変わることが出来ますが 基本思考回路は効率よく稼働させるために性成熟年齢までに十分に使われなかった回路 (遺伝的に伝えられた回路の設計図)は、 この環境下では不要なものと見なされて消え去るのです。 これは生物学的なことであり、戻ることは出来ないのです。 最近では、もっと悪いことに体験型で能動的なゲームが開発されてしまいました。 これは感覚統合失調を急激に増加させる要素を多々擁しています。 人間の根本的な学習形態であるバイオフィードバックとマッチングに異常をもたらすからです。 この異常な状態が基本反応回路として幼児・児童期に組み込まれてしまうと 本人は全く気付かないままに異常な反応を平然と行うようになってしまいます。 12歳(少なくとも9歳)までの体験型で能動的なゲームは厳禁です。 ●体の制御と勘違いして基本は徹底反復する方がいいと勘違いしている人がいます。 体の制御と思考の制御は、視覚イメージ操作という同じ力を使ってはいますが、 使われ方が全く異なります。 体の制御に反復が必要なのは自由に正確に制御できないからなのです。 最初から、そして何回でも完璧に思うとおりに体を制御できる場合は練習は全く不要なのです。 できないから反復練習をするのです。 しかし、それも現在では視覚イメージの力を少しは分かってきたようですので イメージトレーニングを利用して反復を少なくして目覚ましい成果を上げるようになっています。 さて、思考はどうでしょうか、頭の中では視覚イメージの操作は自由自在です。 寸分の狂いもありません。つまり、反復は全く不要なのです。 すべきことは反復ではなく多様な思考回路の作成なのです。 ここを、勘違いして基礎の徹底反復が複雑な問題を解決できるようになる基本だ と言う人がいますが、全くの勘違いです。 ...これが、徹底反復をしてはいけない理由です。 ●また、スピードは感情を麻痺させる作用があります。 ストレスを蓄積する最大の原因もスピードです。 子供の持って生まれた本来のテンポ(第1個性)を無視したスピードは 全て吸収力を低下させます。 こんな事を幼児・児童期にしていては正しい感情は育ちません。 また、判断力は理論的な結論を実行するかどうかの最終的な判断基準を受け持ちます。 ところが、この時に正し感情が育っていないと幼稚な理論で導き出した結論に 何の違和感も感じないまま行動する人間になってしまいます。 ...これが、高速学習をしてはいけない理由です。 ●さらに、知識はデータ(情報)に過ぎません。 どんなに多量のデータを持っていても、覚えていても思考回路は何一つ出来ないのです。 知識の集積が思考に繋がると言うことはあり得ないのです。 つまり、暗記に時間を使っている余裕などないのです。 これが大量暗記をしては行けない理由です。 また、幼児・児童期の一時的な暗記能力の優秀性は具象物を(意識上:大脳に) 一時記憶しておくことで具象思考を出来るようにするための一時的な進化形態の過程であり、 抽象思考に移る前の必然的な優秀性にすぎなものです。 つまり、この時期の記憶力の優秀性は、 消え去ることを前提に一時的に強化されたものであって「才能」ではないのです。 健全で有れば消え去る運命にあるこの誰もが通過する一時的な優秀な記憶力を才能と 勘違いしていつまでも強化したり思考回路養成ではなく大量暗記に流用してしまうと 本来の主目的である抽象思考に備えた(具象物を使って作り出す)基本思考回路を作るという 進化の致命的な邪魔をすることになります。 ...これが、大量暗記をさせては行いけない理由です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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