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Dec 17, 2005
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カテゴリ:ミシンの事
某有名靴メーカーの工場から譲ってもらった、ちょっと珍しい道具をご覧にいれましょう。

これは何だ!と思う人がほとんどでしょう。

この靴型のようなものの名前は「ハリウマ」といいます。

靴の型にしてはデップリと大きくて、つま先も無くしかもカマボコじゃあるまいし

板に乗っています。

本体も木製のものも有ったと思いますが、これは鉄製で50~60年前に

製造された「ハリウマ」です。

普通の「ウマ」というと靴製造の道具として靴のカカトなどのアールに合せて

縫い合わせた(縫い割という)所を叩くための木型を言います。

ウマに靴の縫い合わせたカカト部分を置き、ハンマーで叩くことで

足首からカカトまでのラインがきれいにでるのです。

この叩かれる木型のラインが馬の背のようなので「ウマ」なのです。

さて、それでは、ハリウマは何かというと…貼るためのウマなのです。

貼るためになぜこんなものが必要なのか?

紳士靴の外羽根式のヒモ靴などで、ハリウマの上で、

つま先部の甲革と本体を立体的に仮止めして全体のラインや仕上がった時の

センターなどの位置決めするのです。

ハリウマに合せておいた形状のまま貼り付けて、後でミシンをかけることで

足の甲の丸みに合ったふっくらした立体縫製を可能にしているのです。

古い高級メーカーでは必ずこんな一手間をかけ、靴を仕上げていたのです。

もし、ハリウマなしに平らな作業台でペタペタとパーツを貼り付け叩くと

直線的なアッパーが出来上がり、それを無理に木型に入れて釣り込み技術で

カバーしなければなりません。まぁ、革は伸びるので何とかなってしまうのですが…。

ハリウマのようなけして一般人の目に触れることもないけれど、物作りに

欠かせない技術や道具はたくさんあります。

こんなこだわりがだんだん姿を消してしまうのが残念ですね。










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Last updated  Dec 17, 2005 07:25:48 PM
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