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カテゴリ:水曜…サンキュータツオ
【サンキュータツオのそういえばですけど】 11.10.26号
サンキュータツオの「世界一初恋愛2」 ~受けが「男」になる、BLの醍醐味! 中村春菊山脈!~ サンキュータツオだポポ! 先週は、デジタルコンテンツEXPOで、世界初「Vocaloid3×LiveAR」の司会をつとめました、 ニコニコ53時間生放送、ご覧になってくださった皆様、サンキュー☆ 蒼姫ラピスの中の人も決まり、ボカロ熱いまださめやらず! というわけで、 今週も行ってみましょう、 「世界一初恋愛2」! (せかいいちはつこいあい2) 「同情や思いやりで男と付き合えるかっつーの! オレがお前以外の男に興奮すると思ってんのか!」 よく言った吉野ぉぉぉぉぉ!! 待ってたっすよその言葉! 吉野さあ、いつも優柔不断で流されやすくて相手のペースにのまれているからさあ、 オレは心配で心配で見てられなかったわけですよ! なんつーか、羽鳥がいながら自分の誕生日に優と温泉行ったときは、 この尻軽男めっ!とかちょっぴり思ったりもしましたけれども! なんでしょう、 こんな男らしいセリフが、吉野から出てきただけで、 もう感謝です! カタルシスです! 中村春菊先生アリガトウ! オレは咆哮したっす。 「お前もウジウジ考えてるくらいならちゃんと言えよ! 勝手に人の気持ち想像して、勝手に結論だして、勝手に暗くなるな! わかったか!」 いやー、待ってましたよ。 このセリフも! 気持ち良かったー! 横手美智子さんもアリガトウサンキュー! セリフ回しだけでこんなに気持ち良いなんてすげーよ! 今週は絡みもほとんどなかったのにー! また羽鳥がいい感じのウジウジ具合だったんすよねー! 普段全然自分の気持ちを出さないし、 どう思ってんだよ思わせておいて、ようやくしゃべったと思ったら、 「もともとお前はストレートだろ? お前はオレの感情にあてられて、自分の気持ちを取り違えてるんだ」 とか言うし。 ストレートって。酒じゃないんだから。 で、こんなこと言ってる羽鳥に、吉野が愛の鉄槌を下したわけですYO! ようやく吉野が「男」らしくなった瞬間であった! 受けでも「男」になれる、 それがBLのいいところ! あんだけ鈍感で流されやすくて不安定だったものが、 急にどしんと来る感じ! まさにボクシングでいうカウンターです。 はじめの一歩的に言えば、宮田くんです。 吉野は宮田くんほど意思は強くないですけど。 宮田くん大好きだキャー!(余談) 羽鳥の千秋カウンターくらった顔、ご覧になりましたか! まー、くぁわいい! やっぱ、 羽鳥かわいいよ羽鳥! というか中村悠一さん! 羽鳥ったら、 吉野が過労で倒れた2日間、 入稿した帰りでそのまま吉野を看病し、 仕事を休んだことも吉野に告げず、 二人で約束していた旅行も反故にしてまでも、 吉野を守ったんだよ。 それを吉野ったら、優に流されちゃって。 そりゃ羽鳥は嫉妬しますよ!おかしくなっちゃいますよ! ウジウジしちゃいますよ! だって、仕事も優がいるとはかどるし、 しゃべってても楽しそうだし、 立場的にも仲良くできちゃうし。 一緒にいる時間長いし。 不安で不安でしょうがないのに、 いちいち詮索せず、面倒くさい男にならないために、 羽鳥はいじらしく看病までして、 なにも言わないのだポポ! うおー、羽鳥、どこまでいい男じゃー! オレだったら、てめー優に流されてんじゃねえよあいつクビにしろいなくても成立するシステムつくりやがれこのー、くらいのことを言ってしまうそうなのだが、 羽鳥、 なにも言わない! こんなに愛すべき人、いますか!? さらに、吉野からこの愛の鉄槌カウンターを受けたあとですよ! さんざいじけてかっこ悪いところ見せたのに、この人はプライドも捨てて、吉野の気持ちをすぐに受け入れるんですよ! っかー、勉強になるね! 人類みんなが見習うべき姿勢ですよ! ……で! 一見、ここでうまくおさまったかと思いきや、 優という恋愛巧者、空気読み名人がまだあきらめずにずっとチャンスを狙っているわけですよ。 この優ってのが、またホントに自分のペースにうまく巻き込むんだなあ。 ほとぼりが冷めるまで距離を置いて、 忘れたころに懐に飛び込んでくる! 「本当ににぶいなあ! そういうとこも含めて、お前のこと好きだけど、」 とか、こういう細かいフォローがたまらんテクニシャンですよ。 でいて、 「言っとくけど、友達としてとか、人間としてとか、じゃなくて 恋愛感情での「好き」だからな」 とかしっかり念を押してくる。 むしろ、優がここまで言わなければならないほど、 優としても追い詰められているということが、このセリフからわかるわけです。 この恋愛巧者にしても、駆け引きが通用しないところまで行っているということ! これに対し、吉野が「そういう相手として考えたことない」みたいなこというと、 「考えたことないなら考えて」 と宣言。 かっこいい。 しかし! あきらめるかと思いきや、 この男は自分に現在、フラグが立たないとみるや、 長期戦すら覚悟する一途な男なんすよ! 全然安心できない、 この魔のトライアングルは、この先もずっと続くんだよ! うう、早くオレも安心させてくれ。もうずっとデレデレモードの展開でいいからさあ! 優、やっぱ横澤さんと結ばれるべきだようん!! 優が漫画家デビューしたときの、単行本の営業を横澤さんがやるのがキッカケで出会わないかなー!!と勝手に妄想。 この二人、執念深さではイチニを争うので、くっつけば最強と思われる。 でも、優は相変わらず吉野が好きで……という、横澤受難シナリオ。 どっすか!? で、最後の最後です。 これが中村春菊マジックです。 ここまで、羽鳥×千秋は詰んだ将棋だと思っていたのに、 優を含めたトライアングラー的な関係の継続を匂わす一言を持ってくるのである! 「どうしよう オレって自分で思ってるよりも、鳥のこと好きなのかな」 なんですってー! あんた充分好きなんじゃなかったのかよ! まだ揺れてんのかよ! 肉の話してるわけじゃないんだぞー。 この「気持ちの軽量化」加減。 まさに絶妙のフリとしか言いようがない! 上がっては少し下がり、また上がっては少し下がり……。 これを繰り返すことにより、1CPで何度もおいしい「感情の山」を作りあげる…。 このBL山脈こそ、「中村春菊山脈」である。 中村春菊先生、あなたはアルプスか! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.10.27 01:43:44
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