札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

新型コロナに対する政府の対策の遅れ、迫る医療崩壊、危機感の鈍りについて、報道を見るにつけ、大好きな旅が遠のいていくのを感じます。
2月7日までＧＯＴＯキャンペーンが止まっていますが、そういう問題じゃないのはもう多くの方は理解していると思います。
理解していないのは政府なのが、ほんとうに残念で仕方がありません。

パソコンを前にしてついつい暗い話になってしまいましたが、しばらく家にじっとしていたので楽しい話題につまってしまいました。
さて、何を書こうか？と悩んだ末に、最後に北海道を離れて旅をした記憶をたどって、久しぶりに「旅逍遙」について書いてみようと思いました。
細かく刻んで書いていくので、いつもの「旅逍遙」より長くなりますが、しばらくの間お付き合いください。



2019年12月14日から二泊三日で東京に出かけました。
（これが北海道脱出旅の最後になるとはその時は全く思ってもみなかったなぁ・・・）



搭乗を待つ新千歳空港でのお決まりはソフトクリーム

横須賀に暮らす親友Ｎちゃんとの伊豆半島制覇に向けた旅も2年目になり、その1日目の一人行動の日は、今年も同級生のＹちゃんに声を掛けて下町散策に同行をお願いしました。
昨年わたしの気ままな東京逍遙に「行ったことないとこに連れて行ってくれるから楽しいよ～」と言って着いてきてくれた友人に感謝！
今回選んだ最初の行先は、三ノ輪の【土手の伊勢屋】で天丼ランチをとることでした。
わたしの東京バイブル「東京老舗名店100」をくまなく見て決めたお店です。

主人に言わせると「東京に行ってわざわざ三ノ輪に行くなんて・・・。日中だからいいけど、キョロキョロして知らない道に入っていかないようにするんだよ。北海道の女の人は怖いもの知らずだから」とのこと。

12時41分Ｙちゃんと品川で合流し、京浜東北線大宮行きで上野を目指し、上野で日比谷線乗り換えて三ノ輪駅下車、そこから徒歩10分。



スカイツリーが近い！！

【土手の伊勢屋】東京都台東区日本堤１丁目９−２　明治22年創業



昭和初期に建てられた店舗は登録有形文化財に登録されています。

この一角の佇まいが素晴らしい！



なんで主人が眉をひそめたかというと、歴史を読んでわかりました。
店の前に吉原土手があったことから「土手の伊勢屋」と呼ばれるようになる。吉原の玄関口である吉原大門にほど近い場所に建てられており、朝は朝帰りの客、昼は一般客、夕方は妓夫太郎、遊女屋の客引き、夜には吉原の遊女からの出前の注文と昼夜休み無く切り盛りしていた。・・・とのことでした。



なるほど、そういう場所にあったんですね。

お店に着いたのは14時を過ぎており、「このくらいの時間なら混んでいないしょ」と思いきや、


さすが名店です。

しかも、わたしたちの後に一人並んだところで・・・。



「セーフ！」

お店の中は、思った通りの普請。



この空間で食事ができることに感謝、残してくれてありがとう！



「あ～落ち着く、昼寝から目覚めた寅さんが二階から降りてきそう」（＾＾）

お目当ての天丼は、写真に嘘偽りのない特大盛です。



おばさんの胃袋にも最後まで美味しいまま流れて行きました。



また一つ行ってよかったお店に出会えましたよ。

｜逍遙館俱楽部代表｜

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