札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

暑かった～
2023年の夏は、過去最高を上回る記録的な暑さとなりました・・・。
道外ではまだまだ油断できない暑さが続いていますが、北海道はようやく朝晩が涼しくなりましたね。
それでも、すでに9月。
普通はお盆が開けたら窓を開けて眠れないほど気温は下がるはずなのですが、やはり今年は異常でした。

数年前から暑くなる日が増えてきていましたが、北海道のエアコン普及率は25.7％、札幌は27％（今年のデータです）だそうで「暑い、暑い」といいながら意外にまだエアコンを付けない生活が続いているようです。

逍遥館はというと・・・



14年前の建設計画当時はエアコンを付けるという選択はなく、そんなことより木製の窓やスウエーデンドアに予算を充てていたわたし。
全く先見の明無し。
昨年にようやくエアコンを付けようと動き始めたところ、考えることはみなさん同じようで、工事予約が入らない程混み混み状況。



結局今年の春にようやく取付工事になりました。



それでも室外機を外置きできるお部屋だけで、室外機を部屋の側に置けないお部屋が2つ残っていました。





室外機を１階に置くとなると高所作業になるため足場を組む必要が出てくるので、また工事の順番を待たなくてはいけないというジレンマ。

色々と検索をしていたら、足場を組まなくても高所作業の特別免許を持った方がエアコンの取付をしている画像を見つけたのです！
「こ、これだ！」
その後、調べては見たのですがどれも首都圏。
いつもの工務店にも話をしてみたのですが、「そんなの聞いたことありません。あったとしても東京でしょう」とけんもほろろ。



そうこうしているうちに7月中旬を過ぎて気温は連日30℃。
入居者様が真っ赤な顔でフラフラしている姿が天気予報を見る度にちらつきます。
「どげんかせんといかん」と急に東国原風にいきむわたし。
強い想いって届くものなのですね。
とうとう札幌で高所作業員がエアコンを取り付けてくれる会社を見つけましたよ！！
無足場工法（ロープアクセス）は、たった1日でエアコンが付くそうです。
足場を組んだら最低でも3～4日かかると聞いていたので、嘘のような話。
早速見積もりを依頼し、工事スケジュールについて相談し、エアコン取付となりました。



まずは「コア抜き」という円形のダイヤモンドコアビットを使い、コンクリートの壁に穴を開ける工事からスタートです。
鉄筋や電気の配線がない部分に開けるのですが、築13年の逍遥館のコンクリートはマックスの硬さとなっていることでしょう。



一穴開けるのに1時間以上かかり、



18ｃｍのコンクリート壁に穴が開きました。

このロープ見えますか？



逍遥館のエントランスの太柱にロープを巻いて、そのロープは屋根の上に伸びています。



エアコンを付けるお部屋はこの柱と反対にあるので、ロープは建物の東側に垂れており、その先に作業員の方がぶら下がり、3階の天井際に着けたエアコンの穴から出した配線を壁に取り付けて行きます。



高所作業を担当された方
「カッコイイ～、ポーズ取ってください！」とお願いしてブログ用の写真を撮らせていただきました。
ロープアクセスという工法を会得されたのが昨年のことで、札幌ではまだこの会社（株式会社　NEXT様）だけと伺いました。
全然知られてないので宣伝よろしく！と言われましたよ。



この作業を2部屋、暑い中丸1日がかりできっちりと終わらせてくれました。



おかげさまで、今年も諦めなくてはいけないのか・・・と落胆していた逍遥館のエアコン取付がようやく全貸室終りました。



本当に本当に感謝です！
住人の方々にも喜んでいただけて、昨年から重く圧し掛かっていた肩の荷をようやく下ろすことができました。（大家宅はエアコンなしで引き続き来年もがんばりますよ～）