|
カテゴリ:映画&音楽
午前11時45分。
白浜への移動、特急車の中です。 柔道のヤワラちゃんの取材。 日帰りなので、気持ちが重いだけ。 阪和線の遅れの関係とか言ってるけど、あの 事故以来、JR西日本の電車が時間通りに来る、 着くとは考えない方がよくて。 指定席取ってたのに、慌てて新大阪から 一本前の20分遅れの特急の自由席に飛び乗り ました。 で、駅でじっと立ってまってる時に、W杯サッカー の予選報道で一杯のスポーツ新聞の中で、埋もれている 訃報を見つけて。 アン・バンクロフト。73歳で死去。 「卒業」で、ダスティン・ホフマンを男にする 役だったミセス・ロビンソンを演じた女優さん。 あの映画では、キャサリン・ロスの母親役でも ありましたが。二十歳の頃、デビューした彼女 は当初人気が出ず。普通に演じられるようになった のはヘレン・ケラーの教師役を演じたアーサー・ ペン監督の「奇跡の人」で、アカデミー賞を獲得 した時から。10年の歳月が経ってました。 でも、晩年の方は何に出られてたのか、よく知りません。 で、人気を考えると、アン・バンクロフトの個性 まで決定的にさせた「卒業」に出ていたキャサリン・ ロスのことを僕は考えます。高校時代、本当に好きで。 なぜか「ローマに散る」っていう地味な、優れた 政治映画と2本立てで上映された「卒業」のリバイバル 上映をはじめ、「潮騒」とか「明日に向かって撃て!」 とか、ロードショー、リバイバルと追いかけるように 見まくった記憶が。 で、そのキャサリン・ロス。 最後に映画館で見たのはリチャード・ブルックス監督の 「シークレット・レンズ」って映画で。大学時代のはじめ の方だったから80年か81年の暮れですね。登場して、 15分ぐらいであっという間に消えて、2度と戻って こなかった(当たり前か、死んじゃう役だった。ちょうど、 「マーズアタック!」のマイケル・J・フォックスと同じ だなあ、立場も)。 あっけなく、キャサリン・ロスとはお別れとなって。 その後、どんな映画に出てるのかも確認してないし。 同じような形でお別れした女優にドミニク・サンダも います。「初恋」のジナイーダ役にはじまり、「暗殺の森」 「1900年」などなど、シブイ芸術的にも優れた映画に 多数出ていた彼女。最後は91年の2月。「ムーンリット・ ナイト」っていう、エイズの映画を無理に作りました、って 感じのリリアーナ・カバー二監督の作品で、端役やってた のを見たのが最後で。 キャサリン・ロスも、ドミニク・サンダも、最後に姿を 私が見た映画では十分、魅力的に見えました。でも、確かに 人気は下降線だった記憶が。 アン・バンクロフトとは関係ないかもしれん話に なって、この項終わりや。バッテリーが切れそう なんで、写真をはじめ、追加は取材が終って仕事も 終って、家に着いてから、ということで。 あ、これだけは書いときます。 「アフリカ友の会」の友成晋也さん、ほんとうに ありがとう。メルマガに本の紹介してくださって。 感謝してます。 (下)さっき帰ってきました。白浜から。約12時間後 の書き込みですね。で、写真。ヤワラちゃんも考えたけど、 なんか問題起こると嫌なので、やめます。 代わりは、仕方ないので「奇跡の人」のDVD版のジャ ケットで。盲目の役をやった二人(アン・バンクロフト、 パティ・デューク)がなぜか、カラーバージョンで。映画 はモノクロでした。 P・デュークって人も消えたのかなあ?NHKで大昔に 未公開映画で黒人と心でつながる白人の女の子って役の 作品(名前忘れた?)見たことあるけど、それっきり だなあ、僕の記憶では。小説家も俳優も、実力+人気 がないと続きにくい商売。と思いますよ。サリンジャーの ように、絶筆でも普遍の人気って人もいるけど。あ、 そうだよなあ、やはり傑作を書く、演じる、ってのを やると後世には残ってるってことだなあ。当たり前か。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月09日 23時27分49秒
[映画&音楽] カテゴリの最新記事
|
|