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2005年07月03日
XML
カテゴリ:映画&音楽
 3日の午後10時20分。
 今日は、昨夜以上に厳しいメンテナンス
 が夜中に待っているはずなので
 早めに更新、と。

 昨日の続きじゃないけど、
 リメイク映画について考えていたら
 思い出して、一日中、その映画音楽
 が頭から離れなくなったリメイク映画
 があって。
 ここに書いてしまえば、ちょっとは
 頭から出て行ってくれるかな、と
 思ったりして。
 いや、いい音楽なんですけどね。
 シンセイサイザーの無機質な感じが。

 映画の題名は「恐怖の報酬」。
 そう、あのニトログリセリンを運ぶトラックの
 話や。映画ファンなら誰でも知ってる、ただし
 原版の方を、やけど。 
 フランスのアンリー・ジョルジュ・クルーゾー
 が監督してイブ・モンタンが主演した「恐怖の
 報酬」(1952年、仏)が原版。
 (77年、ウイリアム・フリードキン監督の作品
 には原題が 二つあって“The Wages of Fear”と
 “SORCERER”)


 これも「宇宙戦争」に近く、原版がサスペンス
 作品として(?)映画史上に残るとされていて、
 リメイク版はクズとされてます。
 
 でも、今の僕は両方に同等の価値を見出してます。
 どっちもすごい、と。
 原版をすごい、っていうのは当たり前なので、
 リメイク版なのですが。

 僕はリメイク版の二つのバージョンを見ていて、
 日本で公開されず、のちにビデオでのみ見ること
 が可能になった完全版の方が、原版と同じ価値を
 持つ、と見ます。日本公開版はラストさえ違って
 るし、これは確かにクズと言われても仕方なかっ
 たかも。ソダーバーグの「ソラリス」ほど、ひどい
 ことにはなってなかったけど。

 でも、30分ほど長いバージョンになっただけで、
 全然違うカッコのいい映画になるって。編集って
 いうのがいかに大切かいうのが判る。小説でも、
 推敲が大切なのと同じで。

 原版のクルーゾーの映画は確かに凄かったけど、
 フリードキンの完全版の方のラスト近くも、シブい。
 日本公開版(TV放映バージョン)の、主演のロイ・シ
 ェイダーのぼーっとした顔を写して終わり、っていう
 のでは判らないよ、あの渋さは。何でラスト付近をカ
 ットした版なんて公開したのかねえ、日本で。

 ラストに、ドイツのグループ、タンジェリング・
 ドリームの無機質なシンサイザーの音楽がかぶって、
 ロイ・シェイダーの運命を暗示する、っていうのが
 リメイク版の最大の見せ場って言ってもいいぐらい
 だったのに。完全版は本当に、盛り上がりますよ、
 最後近く。

 何が言いたいかって?
 いや、眠っている名作って至る所に
 ある、という話で。
 しかも、リメイク版で、失敗作という
 評価が定着してるもののなかでさえ、
 ということで。

 完全版がビデオで見れるようにならなかったら、
 僕も“ひどいリメイク作品”と思い込んだ最初の
 印象で終わりだったはず。あるきっかけで、もう
 一度見ようという気にならなかったら、「恐怖の
 報酬」のリメイク版の真価はいまだに判ってなか
 ったかも。

 今、僕の中ではフリードキンの映画として名高い「エク
 ソシスト」よりも、出来が良い映画として「恐怖の
 報酬」は位置づけが代わってるし、DVDが出れば真っ先
 に買いに行くのも間違いなくて(DVDにはならないか)。

 で、映画音楽。
 この映画を見直すきっかけになったのが、
 タンジェリング・ドリームのサントラ盤
 LPを六本木のWAVEで、91年2月に発見して
 購入したためで。映画の出来は、当時不完
 全版しか見てなかった僕は“ケッ”と思って
 ましたが、ジャケットが渋くて。おぼろげに、
 シンサイザーの心地よい響きも頭にあったけど、
 やはりジャケットが購入の理由。
 あの時の1400円の出費が、その後、
 耳から離れない映画音楽と実は隠れた名作
 の可能性を持った映画の発掘に結びついた
 わけで。

 何の日記だって?
 ほんまは、リメイクなんかどうでもよく
 私の小説、「めっちゃピンぼけ」。フリードキンの
 「恐怖の報酬」みたいなもんやないか、と。
 ほんまの良さが、世間に知れることなく
 消え去ろうとしてるんじゃないか、と思って
 手を代え品を代えアピールしてる訳ですね。

 幻の名作として価値出るのも結構やけど、
 やはり、リアルタイムで価値を認めて欲しいもの。
 ほんまに価値あるか、どうか、作者には
 判らんのが辛いところやけど。


 (下)「恐怖の報酬」リメイク版のオリジナルサントラ
  LP盤のジャケット。このトラックに積まれてる荷がニトロ
  グリセリンなわけで、ガタガタの吊橋を渡ろうとする
  シーンがジャケットの表紙に。この写真はシブい。
  私の本の不肖・宮嶋の阪神淡路大震災の際の写真と同じ
  や。エエもんはエエ。世間の人、もっと判ってくれな。
  納得したあなた、すぐ私のところに本申し込んでください。
  サイン入れてお送りしますから。






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最終更新日  2005年07月03日 23時34分20秒


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