カテゴリ:ギターリぺアー
◆Chaki P-1 入手しました
工房在庫品で販売予定は有りません ◆ウェザーチェックが良い味を出してます ![]() ![]() ●ごく初期の固体と思います ![]() ●ヘッドにChakiのロゴが最初から入ってません この点が初期モデルと推測する根拠で有ります ![]() ●オリジナルのペグです ![]() ●ゼロフレット仕様でもフレットボードの仕上げは手が込んでます ![]() ●バックのクリアが浮き始めている箇所が有ります ![]() ●ネックヒールはウォールナット材で作り直して有ります ![]() ●ペグはオリジナルで使用に問題が有りませんので交換する予定は有りません 🌸お気付きのゲスト様もいらっしゃるかも知れませんが 過去に弊社でリペアさせて頂いたギターです ◆Chaki P-1 ネックリセット含む再生リペアのご依頼です ◆画像から確認していきます ![]() ●画像ではコンディションの深刻さが判り難いかも知れませんが、かなり深刻な状態です 特にネックの元起きは絶句物です。 ラッカー仕上げと思いますが塗装の劣化も相当な状態です ![]() ●スタンプなので1960年代製の初期生産のモデルで間違い無い様です ![]() ●初期のP-1にはヘッドにChaki の社名が入ってい無いモデルも有る様です ![]() ●フレットボードはOkです ![]() ●トップの深刻なクラックは有りませんので、バックを外す必要は有りません ◆リペアを開始して行きます ![]() ●全てのハードウェアーを外して、ペグ等の金属部品はサビ除去液に浸けておきます ![]() ●ペグはオリジナルで行けそうです ![]() ●ペグの取付位置の金属の粉でいっぱいです ![]() ●ボディのクリーニングを先行して始めます、特殊なクリーナーで軽く手磨きしますと ![]() ●簡単に綺麗になり、しかもラッカー塗装を痛める事は有りません。 これでクリーナーのコストがリーズナブルでしたら言う事有りません。 ![]() ●軽く磨いてるだけで此処まで戻す事が出来ました、仕上げにバフ掛けすれば貫禄に変わります ◆ネックを外して行きます ![]() ●SM社のスチーム用のノズルです ![]() ●スチームは所詮は水ですから、画像を撮っている場合では無く、短時間で外さないと行けませんので スチーム中の画像は有りません。この画像は自然乾燥させた後です。 ![]() ●ネックポケットのニカワは完全に取除く必要が有ります ![]() ●ネック&ネックポケットの余計なニカワを完全に取除き、ネックを取付ける寸前でネックの歪が 出て来ました。 ![]() ●何とネックヒールが真っ二つに割れてしまいました。ネックポケットとニカワに押さえつけられて 割れる事が出来ないで困っていたのかも知れませんが、ネックを外したらフリーになって、本来 の姿になったのだと思います。木材は気まぐれです ![]() ●ニカワで強制的に貼り付けてしまいます 🌻ネット記事で同型のP-1でネック付根から、見事に真っ二つに割れている個体を確認しました ネックヒール付近のサイド材も引き連れて割れてましたので、この時点で割れた事は不幸中の幸い かも知れません ![]() ●ネックのセット角度の判断を誤ったら大変な事なので、慎重に角度調整をして行きますが、 調整方法は工房㊙事項ですから非公開とさせて頂きます ◆ピッシとネックポケットにネックを収めると理想的な角度に成る事が確定しましたので、 後は簡単です貼ればOKです ![]() ●クランプを掛ける順番を守って一気に決めてしまいます ![]() ●千手観音の様なクランプの掛け方ですがこれで手順通りです。 クランプ箇所に負担を掛けない様にして置く事に神経を使わないと行けません ◆クランプ掛けにミスが無いか最終的な確認をしておきます ![]() ●ナットとブリッジサドルの上面が一致してますので、セット角度が一致している事を確認しました ![]() ●この状態が最も負荷の掛かりませんので、この状態で1日置いておきます ![]() ●予定通りにネックがセット出来ました ◆ネックヒールカバーが紛失してますので、ウォールナット材で作っておきます ![]() ●仕上げは、バイオリン用のエボニーステインで黒檀と間違える仕上げにします ◆仕上げ工程に入ります ![]() ●中目~細目~極細~鏡面仕上げ の順でバフ掛けして行きます ![]() ●バックも同様です ![]() ●ネックも同じです ![]() ●ヘッドはいきなり鏡面仕上げです ![]() ●ネックは専用クリーナーからオレンジオイルを掛けて仕上げは蜜蝋ワックスです ![]() ●今回はバックを開けてませんので、内部の埃はこれで吸い取ります、完全の吸い取れます ![]() ●クリーニングが済んだハードウェアーを戻します ![]() ●ネックヒールの仕上がりです ![]() ●弦を張って完成です・・・しぶい!です ![]() ●もう少しキズが有った方が貫禄が出るのですが、バフ掛け中に【思ったよりも状態が良い!】でした ◆試奏タイム これぞピックギターって音です、貫禄としぶさが相まって凄いギターです いつまでも弾いていたい感じです 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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