カテゴリ:ギターリぺアー
◆Fender,JP StratoCaster ST54-75RV
ギターオーナー様は、Kosi様です Jazzmasterに続き2台目ご依頼を頂きました ◆画像から確認して行きます ![]() ●ST54でナチュラルはUS・Fenderでは無かったようですが、ナチュラルが良かったので 迷う事無く入手されたそうです ![]() ![]() ●向きが逆の様な気がします ![]() ●LシリアルですからFGN製です ◆ネックの状態を測定して行きます ![]() ●フレットボードの順ゾリMAXは、6フレットで0.53mm有ります ![]() ●弦を外しますと同じポジションで、0.53から0.28mmになります 弦テンションで0.25mm順ゾリする事になります ![]() ●ネックを外してロッドフリーにすると、締め方向ギリギリまで回って無かったです 一般的に使われるマイナスドライバーは、テーパーが掛かってますので、少しトルクが掛かると 締め込みがキツくなり、更に無理に回そうとすると簡単にネジ山をなめてしまいます オフセットドライバーを使って、締め方向に回してネックを調整します ![]() ●6フレットの0.28mm有った反りもストレートに修正されました ![]() ![]() ●1フレットの逆ゾリは、.010mmしか有りませんので、もう少し逆ゾリが欲しいです ![]() ●硬いメイプルネックのロッド調整直後ですから、ロッドとネックの折り合いが付けば もう少し逆ゾリしてくれると思います ◆ロッド調整直後に一晩時間を空けて、ネックの挙動を確認しましたが動きが無い事を確認しました ![]() ●ブリッジ駒を一切触らずに、昨日と同じ状態で弦を張り戻して弦高を確認しますと 6/12Fで1.10mmまで下がりました ![]() ●同じく1E/12Fは1.25mmまで下がりました ![]() ●ロッド調整が正し方向に機能してますので、ブリッジ駒で弦高を調整します ![]() ●15フレット以上のバズリは無くなりましたが、フェンダーネックに付き物のチョーキングバズリ は有りますので、バズリるポイントをマーキングします 擦り合わせはこの状態から3日程度ネックの動きが無いか確認してからです バズリを確認する際にチョーキングをしてますと、3G弦の当りでフレットがザラザラして ますので、フレットを擦り合わせた事が有る様です ![]() ●バズるポジションを必要最小限度で擦り合わせます ![]() ![]() ●擦り合わせが済みましたのでフレットクラウンを修復します メイプル指板は、上塗りのクリアがマスキングとテープと共に剥がれてしまう事が有りますので 接着力の弱いマスキングテープを使います ![]() ●粘着力の弱いマスキングテープを使って、細心の注意をして剥がしてましたが、 何と、かさぶたの様にクリアが部分的に剥がれてしまいました ![]() ●フェンダー社で使われているビンテージアンバーの着色剤で着色してクリアーで補修して行きます ![]() ●本機はフレットボードに着色しないで、クリア着色材を混ぜてスプレーして着色してました 補修の方法はフレットボードに着色して透明クリアを吹く方法を取ってます ![]() ●クリアラッカーを7回吹いてからバフ仕上げします ![]() ●1フレットから4フレットはラッカー仕上げになってます ![]() ●8~9&20~21フレットもラッカー仕上げになってます ![]() ●弦を張り戻して弦高を確認します 6E/12Fは、2.00mmにセットして有ります ![]() ●1E/12Fは、1.65mmにセットして有ります ![]() ●フレットボードのクリアが剥がれて、想定外のリカバリーが有りましたがリペアの完了です 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月02日 23時43分17秒
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