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青空と木洩れ日

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2024.02.22
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先日NHKの番組で
独学で50代で『ラ・カンパネラ』を弾けるようになった
佐賀県の海苔漁師、徳永義昭さんの事を知りました。

私は初めて知ったのですが、
すでに何度も番組で取り上げられ
映画化も予定されている有名な方のようです。

『ラ・カンパネラ』はとても難しい上級レベル曲で
フジコ・ヘミングさんが得意とされています。

私はフジコ・ヘミングさんを知らなかった時、
居間でTVをつけっぱなしのまま
キッチンでお茶の支度をしていたら
偶然、フジコ・ヘミングさんのドキュメンタリーを
放送していて、この曲が流れてきました。

あまりに美しい演奏に、思わず水道の水を止め、
手を拭きながらテレビの前に行き
フジコさんが演奏しているのを見つめました。

徳永さんもテレビでフジコさんが
この曲を弾いているのを見て感動し、
この曲を弾きたいと思ったのだそうです。

徳永さんは10代の頃
一時的にピアノを習った事があり、
また、奥様はピアノ講師で家にはピアノがあり
ほぼ毎日ピアノを聞く環境にあったと思われるので、
門前の小僧さんではないけど、
耳も肥えているでしょうし、
全くのゼロからのスタートではないと思いますが、
初級者が最初にこの曲にチャレンジするのは
無謀としか言いようがないほどの難曲です。

それでも1日10時間も練習をしたりと
独学を続けた結果、
1年後にはゆっくりめですが弾けるようになり、
その後10年以上も弾き続けて
コンサートを開いたり
ついには映画化されるようになりました。

単に難曲を独学で弾けるようになったから
ではなく、
還暦近い現役の海苔漁師さんがピアノ‼
それも、繊細優美にしてかつ力強く大胆
正にリストの真骨頂の一つのあのラ・カンパネラ‼
始めたきっかけがパチンコで70万円負けたから‼
という驚きマーク乱舞状態だから
なのだと思いますが、
ピアノを始めるのに年齢職業きっかけは
関係ないんだな、
必要なのは努力と情熱なんだなって
思いました。

まあでも、本当に全くの初心者は
私は中級以上に突然チャレンジするのは
お薦めしませんが。

周囲にピアノが弾けて
親切に教えてくれる人がいたりしたら別ですけど。

数百人か数千人に一人は
持って生まれた音楽的才能があると思うので
50代60代でも開花するとは思いますが。

番組内で徳永さんがおっしゃっていたのは、
他の難曲にも挑戦したいけれど
この曲は毎日の練習が必要なので、
もし他の曲を弾こうとするならば
この曲を犠牲にしなければならない。
『ラ・カンパネラ』は
自分にとってとても大切な曲だから
他の曲を弾こうとするのは難しい、という事でした。

いや~わかります。
曲(私はこんな難曲を練習してるわけじゃないけど)
って毎日の練習の継続が必要なんですよね。

弾けたからってしばらく練習していないと
技術的に弾けなくなってしまう。
腕が落ちるとか、なまるとか、そういうことです。

よく知られるバレリーナの名言で
『練習を1日さぼると自分にわかり
2日さぼると先生にわかり
3日さぼると観衆にわかる』
と言うのがありますが、まさにそんな感じで
(いや、いろいろ違うんですけど)
1日練習してないと感じることがあります。

いや~しかし、ラ・カンパネラですよ、
すごいな~、弾いちゃうなんて。

ま、上を見たらきりがないんで、
私は自分の練習をこつこつ続けます。
1日数十分でくらくらしてるレベルですけど。

全然やらないより良し!
弾けたらいいなあ~~~って只思ってるより良し!
だらだらしてるより良し!
3か月坊主より良し!
私もなかなか素晴らしい!
よくやってる!感動した!と
全面上げでどうにか前に進もうとしています。

あ、徳永さんの映画は今秋上映の予定だそうです。
個人的には海苔養殖の話もいろいろ見たい。
どういう所でどういう仕事なんだろうとか
身近な海苔だけど何も知らないので。

ちなみにフジコ・ヘミングさんですが
この方はもともと有名な先生方に師事し
将来を嘱望されていたにもかかわらず
耳の不調等で夢を絶たれ、
海外でピアノを教えて暮らしていた方なので、
若い時から順風満帆でピアニストの道を
歩んできたわけではありません。

若い時から様々な有名コンクールで
優勝していると、
音楽業界が前面バックアップするので
押しも押されぬ大スターの地位にいるのですが、
そうではなかったフジコ・ヘミングさんを
技量がどうだのと批判したがる人達も
最初から意外といます。

フジコさんはトップレベルの教育を受けてきたので
技量が劣っているわけはないのですが、
お年を召している事など
いろいろと原因はあるのだとは思います。

でもね、音楽って技量だけじゃ全然だめなんですよね。
相手を感動させられるかどうか、
それも、私や徳永さんのような素人を
テレビの前で立ち止まらせる、それ位の力、
批判してる人にあるんでしょうか。

テレビを通しての音なんて、平たくなって
全然良さが出てないですよ。
それでも立ち止まっちゃうんだから。

で、徳永さんは素人と言えども、
毎日ピアノ講師の奥様のピアノ聞いてる方です。
その方が立ち止まっちゃう。

私も超初心者だけど、有名ピアニストのCDで
名曲は聴きなれてる。
それでも水道の水が流れている音の隙間から聞いて
これはただのラ・カンパネラじゃない、と
テレビの前まで移動した位の演奏でした。

『ラ・カンパネラ』を弾ける人は
意外といるかと思いますが
徳永さんの『ラ・カンパネラ』も
聞き手を感動させる何かがあるのかもしれません。
だから沢山番組が作られ、映画にもなるのかも。
勿論プロのフジコ・ヘミングさんとは
全然違うレベルでの話ですけど。

楽しい映画になりそうですね。













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Last updated  2024.03.06 21:23:16
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