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テーマ:DVD映画鑑賞(13612)
カテゴリ:~2006年 映画・コメディ
奥田英朗の「イン・ザ・プール」の映画化。
小説はおもしろかったんだよね~♪ TVドラマでは、「空中ブランコ」をドラマにしていた。阿部寛が、伊良部役だったよね。 ☆イン・ザ・プール☆(2005) 三木聡監督 松尾スズキ・・・・・・・・・・・・伊良部一郎 オダギリジョー 市川実和子 田辺誠一 MAIKO ストーリー 伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎。彼はいつも白衣の下にヒョウ柄のシャツとブーツを合わせ、テキトーな診察でお気楽に過ごしている。だが何故か彼のもとには、その不思議な魅力に引き込まれるように患者が次々と訪れるのだった。そしてまた、徹夜仕事の合間でもプールに通うプール依存症のエリート管理職・大森和雄、24時間勃ちっぱなしという継続性勃起症の営業マン・田口哲也、確認行為を極度に習慣化してしまう強迫神経症のルポライター・岩村涼美ら、ストレスが原因による奇妙な病気に悩まされる患者たちが伊良部の診察室に駆け込んでくる。(DVDより) ~~~~~~~~~ 伊良部ってね、小説でのイメージってカバのようになまっ白くて巨体で・・って感じなのだ。 そのイメージは、かなり強烈。 と言うわけでどうしても、小説を読んでからドラマや映画を見てしまうと、イメージのギャップを感じてしまう。 しかし、体型などはまあいいとしよう。 伊良部が持つ個性的な部分が、この松尾スズキ演じる伊良部には感じられない。 これじゃ、つまんないよ。 伊良部って「子供がそのまま大人になった」ような好奇心とわがままと、さらにずうずうしさがあるのだ。 患者があきれるくらいに、勝手放題でしかも患者に対して興味津々。 時には、常識ある患者に諭されることたびたび。 そこが彼の魅力でしょう。 時に患者を巻き込んでやりたい放題してしまう。 患者の代わりにしたい事をしてしまう。 でも、憎めない伊良部なのだ。 う~ん、ところがこの映画の伊良部にはあまりその点の面白さがない。 伊良部の診察室にいる看護婦のマユミちゃんもそうだ。 マユミちゃんのサド的な魅力、患者を患者と思ってない冷たい視線(笑) 挑発的な短いスカート。 こんな魅力的なマユミちゃんを、この映画では十分に伝える事が出来てない。 そうそう、さらに言っちゃうと、伊良部は注射フェチだ。 とにかく患者には注射。 マユミちゃんが注射するのを、恍惚の表情で見つめる。 この場面は、何度でも欲しい所だ。 でも、映画では1回しかでてこなかったよ。 やはり原作が面白いと、映画って物足りなく感じるんだよね~~。 ~~~~~~~~~~ しかし、患者達は結構よかったよ。 継続性勃起症の患者のオダギリジョー。 きっとこんな役は後にも先にも、これ一回だろうが(笑) 何で、こんな症状になったのか、心の中ではわかっているけれども頭ではわかっていない。 自分の心を無理に見ないようにしている彼。 生真面目で、ちょっと頼りなさげに演じている。 プール依存症の患者の田辺誠一。 エリート意識丸出し、仕事が第一。 でもストレスたまる。 ストレス解消にスイミング。 自分ではなんてうまくストレスを解消しているんだろうと、やや自慢げでもある。 そんな彼に待ち受けていた落とし穴。 原作とはちょっと違っているけどね~。 強迫神経症の患者は市川実和子。 彼女、顔が小さくて目や口が大きいから漫画みたいな顔だね。 でもかわいいと思う。 とにかく確認作業をしなくてはならない彼女は、毎日家を出るのが大変。 結局家から仕事に出かけられないこともたびたび。 冷蔵庫のエピソードは、おもしろかったな~。 ~~~~~~~~ 原作は関係なく映画だけ見たとしても、今ひとつインパクトに欠けているような気がするのだが。 あんまりメリハリがないというか・・ とにかく、伊良部の魅力がもっと欲しかったと思う。 ドラマの方の阿部寛は、ハチャメチャな所、好奇心旺盛な所など良かったと思うな。 ラストは、ドラマ的に綺麗にまとめた感があったけれどもね~。 でも映画よりも面白かったと思う。 ********** ◎奥田英朗著作 イン・ザ・プール 空中ブランコ 邪魔 最悪 サウスバウンド 結構過激に話が進むが、おもしろかった。元過激派の父と母。そしてその息子の話。国って何?って感じかな~ ララピポ 今度これを読もうと思っている。 ◎三木聡監督 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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