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テーマ:DVD映画鑑賞(13600)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
☆白バラの祈り ゾフィー・ショル、最後の日々☆(2005)
マイク・ローテムント監督 ユリア・イェンチ・・・・・・・・・・・・ゾフィー・ショル アレクサンダー・ヘルト・・・・・・・・・ロベルト・モーア尋問官 ファビアン・ヒンリヒス・・・・・・・・・ハンス・ショル ストーリー 1943年、ドイツのミュンヘン。ヒトラーによる圧制を疑問視するハンスとゾフィーの兄妹は、反ナチス組織"白バラ"のメンバーに加わっていた。そんなある日、ゾフィーは大学構内でビラをまいているところを見つかり、ゲシュタポ将校に連行されてしまう。やがて尋問官モーアの取り調べを受けたゾフィーは、無罪を主張。モーアはゾフィーを信じかけるが、反ナチス運動に加わっていた証拠が発見される。ゾフィーは信念によって行動したことを認め、密告を拒否。そして死刑が宣告され、ゾフィーに最期の時が迫り…。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 実話なんだそうですね。 上映された時から、高評価だったのでぜひDVD化されたら見ようと思って待っていました。 見て良かったです。 あの戦争で、ドイツの国内ではどんな事が起きていたのか、あんまり知らなかったんですよね。 でも考えてみたら日本でも、戦争反対を訴えて投獄された方が沢山いたんですよね。 どこの国でも反対する人がいて不思議ではないです。 そしてこのショル兄妹もそうでした。 ただ、この少女は普通の女の子だと思って見ていたんですよね。 最初の彼女は、お兄さん達の活動に参加しているけれども、どこまで真剣であるのか、そういうところはわからないんです。 ちょっと若い女の子が、クビを突っ込んでしまったという感じにも見えました。 ただ、その彼女が逮捕され、尋問を受けるうちに本当の闘士に変わっていった様に見えました。 彼女をそこまでにしたのは、実はナチスの方だったんですよね。 もし逮捕されずにいたら、彼女は普通のお母さんになっていたかもしれない・・??と、そんな事も思ったりして。 尋問を受け、まっすぐに自分の信念を貫き、反ナチを訴えるゾフィー。 間違った方向に進んでいる事に何故皆目をつぶろうとするのか。 彼女の言葉は、あの戦争でナチスがした事を知った現在では、全くもって真実だとわかるのです。 当時普通の市民は、彼女達の言葉はどこまで信じたかはわかりません。 今の北朝鮮が、真実の姿を国民に知らせることがないように、当時のドイツも真実を知らせなかったですもんね。 もちろん、これは日本でも同じでしたが・・・・・ 尋問を受ける彼女は、恐怖を感じながらも毅然として、決して泣き喚く事もなく冷静でした。 その力強さは感動します。 彼女の言葉を尋問したモーア尋問官は、どう受け止めたのでしょうか。 彼の態度が徐々に変化する様子も見られるんですよね。 彼にもっと力があったら・・もしかしたら死刑などという事避けられたのではないか、なんてちょっと思ってしまったんですが。 でも、あの当時では難しい事だったでしょう。 裁判なんて、最初からもう刑は確定したようなものでした。 形だけですもん。 自分たちの正当性をかたくなに守る為、彼女達は死刑になってしまうんですね。 独裁政治って、恐いです。 若者達の行動が、ナチスにとってそんなに脅威に感じられたという事自体が、もうすでに敗北を予感していたのでしょうか。 自分の子どもたち二人ともを一度に亡くす事になる、ショル兄妹の両親。 最後の面会での抱擁は、見ていて辛いものでした。 ~~~~~~~~~~~~ こういう映画を、ドイツが作るということも意義があるのだと思います。 いつもナチスドイツという悪役になってしまうドイツですけど、全てがそうだったわけではないんだということですよね。 武器を持たずに戦うこと、これってすごい事です。 ゾフィーのように、信念を曲げずにいられるだろうか。 映画を見ながら、彼女の勇気に圧倒されました。 特典映像で生存者の証言が入っているようです。 これはレンタルでは見ることができないので、それがちょっと残念でした。 ******************* ナポラ ナチスのエリート養成機関を舞台に、ヒトラー王国の恐るべき教育システムの全貌を明らかにした戦争ドラマ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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