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テーマ:映画館で観た映画(8352)
カテゴリ:2010洋画
こちらでは今月から公開が始まった。
その前に久しぶりに試写会に当たったので見てきたわ。 そうそう、このスポンサーがパチンコ屋さんなんだよね。 映画の内容とあんまり関係ないのにスポンサーになってるのが面白いよね。 ちなみに私はパチンコはやったことが無いわ。 ☆プレシャス☆(2009) リー・ダニエルズ監督 ガボレイ・シディベ モニーク ポーラ・パットン マライア・キャリー シェリー・シェパード レニー・クラヴィッツ ストーリー 1987年のニューヨーク、ハーレム。16歳のプレシャスは、極度の肥満体型のうえ読み書きも出来ず孤独に堪え忍ぶ日々。“貴い”という名前とは裏腹の過酷な毎日だった。この年齢にして2度目の妊娠。どちらも彼女の父親によるレイプが原因。失業中の母親は、そんなプレシャスを容赦なく虐待し続ける。妊娠が理由で学校を停学になった彼女は、校長の勧めでフリースクールに通うことに。彼女はそこで若い女性教師レインと運命的な出会いを果たす。彼女の親身な指導のおかげで読み書きを覚え、次第に希望の光を見出し始めるプレシャスだった。 題材を考えるとかなり重い内容だ。 ハリウッドの作品は、重い内容なのに重くなり過ぎない作り方をよくする。 今回はプレシャスがつらい状態を逃れるために妄想するシーンを入れているのが、重くなり過ぎないのだろうな。 鏡を見て髪の毛を直すプレシャス、鏡でプレシャスが見ているのは金髪の白人の女性。 スターになった自分を夢想したり、他人から愛されちやほやされる自分を想像したり・・・ それがコミカルだったりするのだよね。 上手いよね、こういう見せ方。 あまりにもつらい現実、虐待から逃れるために人は想像の世界を作ってそこに逃避する。 精神を破壊しないための一つの手段だから。 しかしプレシャスはフリースクールでの先生との出会いから、現実を見つめるようになっていく。 辛い現実、逃げていた現実と少しずつ向き合っていくようになるんだよね。 先生が毎日日記を書くことを教える。字を満足に書けない生徒たちに練習させるためでもあるし、日記で自分の見つめるためでもあるんだろうな。 教室の仲間の女の子たちも、みな個性的。 個性的だけど仲間としてプレシャスを迎えてくれる。 この描き方も邦画にありがちな湿っぽい感じが無く、あっけらかんとしているように見えるのよ。 母親の自分勝手な感情で虐待されるプレシャス。 反撃しないのは、子供のころから虐待されてきたからだ。 肉体的な虐待もあるが、やはり言葉での虐待も大きい。 人をダメにするのなんて意外と簡単なんだなと、ぞっとする。 おまえはダメだクズだと言われ続けたら、誰だって自分に自信なんてつくはずがない。 やはり、人は褒められて伸びるんじゃないのかな。 ちなみに私も褒められると伸びるタイプよ(笑) つい体が大きいので「プレシャス反撃しろ!」と思っちゃうんだけど、彼女は16歳。 意外と純で子供な彼女、反撃する知識も持ち合わせていない。 ただあるのは「自分の子供を愛する」という気持ち。 望まない妊娠を二度もしているのに、彼女は「子供を愛する」 勝手に望まない妊娠と思って見ていたんだが、実のところプレシャスの愛は複雑なんだよね。 愛が何だかわかっていないけど、父親に対して憎んではいない。 父親でもあり恋人でもある・・・ だからモニーク演じる母親は、自分の娘に「女」を感じて嫉妬しているのだ。 母と娘というのは意外と恐ろしいものだと思う。 さてストーリーは、プレシャスにこれでもかという試練を与える。 母親のお涙ちょうだい的な訴えをけって、子供を抱えて歩き出すプレシャス。 たくましく生きてほしいと思いつつ、この先の彼女の事を思うと「ホント、大変だなあ」とため息が出る。 しかし、以前のプレシャスとは違うんだよね。 彼女のことを心配したり考えてくれる人がいることを知っているから。 プレシャス役のガブちゃん、ホント、個性的^^) つい彼女を見てしまう(あ、主役だからいいんだけど) 実際のガブチャンはもう社会人だったのね。16歳とはみえないのは、そのせいもあるのかなあ。 まあ外人さんの年齢はよくわかんないけどね。 モニークも、またすごいおっかさんを演じたもんだわ。 でも、こういう母親っていると思う。 マライヤ・キャリーがノーメークで出ているけど、最初全くわからなかった。 マライヤってあのマライヤだよね・・?
そして、この監督の1作目の「サイレンサー」は面白かった。 ヘレン・ミレンとキューバ・グッディング・Jrが主役なんだよね。 ヘレン・ミレンがアクションやってるの^^) でもって、このプレシャスが2作目なんだって。 まったく違う分野の映画だ、今後も期待したい監督だね~~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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